「妙なところで終わるので注意です。」東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
妙なところで終わるので注意です。
今年128本目(合計779本目/今月(2023年4月度)23本目)。
さて、今週(4月3週)では本命に来るのではないか…と思えるこちらの映画。
多くの方が書かれている通り、前作の続きであるため前作を見ていることが前提(ただし、ある程度の説明はある)であることと、また多くの方が書かれている通り、続編を想定して妙なところで終わってしまうというところは多々あります。
このため、どのようなターゲット層を想定しているのか…という点が結構怪しく、その点がどうしてもマイナス点になってしまうのではないか…と思います。100分もない映画ですし、ちょうどよいところまでは描いてほしかったかなぁ…。ただこのあたり、公式のやり方もあると思うので、支離滅裂でない限り否定もしません。
この映画自体の「ルール」(主人公のとれる「移動のルール」)に関しては序盤に軽く説明があるのでそこは問題になりませんが、おそらくVOD落ちしていると思われる現在では前作は見ておくとよいかなと思います。逆に前作を見ていないと明確に理解度は落ちます。
採点に関して気になったのは下記で、4.4を4.5まで切り上げています。
(減点0.3/占有訴権に関して)
・ 盗んだものであっても占有権は盗人に移りますので、それを真の所有者が(したがって、所有者と占有者は常に一致しない場合があります。盗んだバイクなどがそれ)それを勝手に取り返すと、占有権に基づく回収の訴えを起こされる可能性があります(占有訴権)。この点、「盗まれた自転車がたまたま乗り捨てられていたので勝手に持って帰った(真の所有権は本人にあることを前提にする)」ケースでも実はアウトなので、ここはちゃんと説明を入れてほしかったです。
(減点0.3/未成年の開業行為について)
・ 未成年がお店などを開くには、親の同意が必要(民法)のほか、商法、商業登記法上は登記が必要です(未成年の開業登記)。これは登記が成立要件で第三者対抗要件ではなく、登記をしないとそもそも成立しませんが、一方で「あのお店」は行政法上は風営法などが適用されるため未成年に対しては許可が下りず、その部分の説明も不足しているように思われます。
※ 単なるアルバイトなどは、「開業行為」ではないため、親の同意や登記なども必要とせず成立します(せいぜい、道徳的に親にちゃんと言いましょうであり、法律上は何の疑義もなく成立します。労働基準法上の問題除く)。