「後編を期待させる盛大な前振り!」東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
後編を期待させる盛大な前振り!
待ちに待った「東京リベンジャーズ」の続編2部作の第1部。公開初日、行きつけの劇場は若い女性を中心に大賑わいで、本作の魅力と出演俳優陣の人気の高さを改めて感じました。
ストーリーは、前作で命を救ったはずの恋人ヒナタを東京卍會に再び殺されたタケミチが、死刑囚として拘置所にいるドラケンから東京卍會の凶悪化の原因がキサキにあると聞き、ヒナタの命を救うため、東京卍會のトップに立つという強い覚悟をもって再びタイムリープを敢行し、過去の改変に挑むというもの。
本作でも、過去と現在を行き来しながら手がかりを集め、なんとかして東卍の凶悪化を食い止めようと奔走するタケミチを応援したくなります。一方で、東卍創設メンバーの絆、それを揺るがす悲劇、そこにつけ込むように暗躍する対抗勢力なども描かれ、内容はかなりおもしろかったです。それだけに、90分という上映時間の短さもあって、「え!もう終わり? ここからなのに〜!」とちょっと物足りなく感じました。すぐにでも続きが観たくて、今から後編が待ち遠しいです。
本作の基本構造は前作同様で、タケミチがヒナタの命を救うためにタイムリープによる過去改変に挑むというものです。その中で描かれる、マイキーやドラケンらの漢気、東卍メンバーの絆、タケミチの成長などの胸熱シーンが、本シリーズの魅力だと感じます。ただ本作では、それらが前作ほどは伝わってこなかったというのが正直なところです。2部作の前編ということで、盛大な前振りをして「後編に乞うご期待!」といった感じを受けました。
また、登場人物が増え、関係性も複雑化して、チームの抗争が絡み、さらには過去にタイムリープ中に回想シーンが入るため、初見ではなかなか理解できないのではないかと思います。序盤で前作をさらっと復習してくれますが、これは前作鑑賞者へのおさらい程度のものなので、事前に前作を鑑賞しておくことを強くおすすめします。
出演は、北村匠海くん、吉沢亮くん、山田裕貴くん、杉野遥亮くんら前作キャストに加え、清水尋也くん、永山絢斗くん、村上虹郎くん、高杉真宙くんらが参戦し、これでもかというほどの若手イケメン俳優をそろえた豪華な顔ぶれです。加えて、原作にかなり寄せたビジュアルも秀逸です。そんな中、紅一点の今田美桜さんが輝きを放っています。
短かったですねー。次作に期待と言いたいところですが、昨今の長い映画ブームもあるので、一気にやったれやというのが正直な気持ち。回想が多い割にアクションは少ないから、すこ〜し水増し気味に見えましたね。