「愛だけど」The Son 息子 humさんの映画レビュー(感想・評価)
愛だけど
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胸が詰まる。
駆け寄りたい。
そうじゃないと叫びたい。
救うための愛が、苦しみに追いうちをかけ空回りする。
救われたい愛は、そこにはとどまっていない。
あなたとおなじ生もので
あなたとおなじ一個の人間だから。
誰の目がいつ覚めるか。
一瞬の轟が柔らかな笑顔も穏やかな時間も先のない過去に連れ去ろうとするもっともっとまえに。
向き合っていかなければならないのは、そこにしか道はなく、そこにこそ道があるということだろう。
思春期前のひとがそばにいるなら、ぜひおすすめしたい。
そしてそれだけでなく、あなたのまわりに大切な人がいるならぜひ観ていただきたい。
それほどのメッセージがこめられた作品ではないかと思う。
追記
ニコラス役のゼン・マクグラスさんが心の傷、痛み、闇を見事に表現。その演技は名だたる俳優陣の前でひけをとることなく確立しており忘れ難い。
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uzさんのコメント
2023年6月22日
コメントありがとうございます。
ピーターたちもどこかで「愛を持って接すれば」と信じていた節がありました。
逆に、その愛がニコラスを追い詰めた一因とも思えてやりきれません。
愛や自らの力の過信が最悪の結末を呼ぶこともあると、改めて実感する作品でしたね。
カールⅢ世さんのコメント
2023年3月23日
共感ポチリありがとうございます。ゼン・マクグラス。光男(吉岡秀隆)と永瀬廉を足して割ったような悲しい表情だなぁと思って、つい、こんなレビューになってしまいました。