劇場公開日 2023年5月12日

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「自分を貫く姿がかっこいい」TAR ター Qooさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自分を貫く姿がかっこいい

2024年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ドイツで初めて女性首席指揮者に任命されたリディア・ター。天才的な才能でその地位を手に入れ、周りからは常に機嫌を推し量られ、まるで最高指揮者はそういうものだと言わんばかりに、仕事も恋も感情の赴くままに手にする。

話しはそんな類いまれなる女性首席指揮者が、過去に指導したことのある若手指揮者が自殺したことで、彼女への辛辣な振舞いが明るみに出ることを恐れ、何とか取り繕うとする。そしてこれまでの言動が、ハラスメントと問題視され、精神的に追い詰められていく。

ケイト・ブランシェットのすがすがしい演技に魅了されました。
レズビアンで妻もいて子供もいて、夫、父として、天才的な指揮者として、かっこよく完璧なまでに演じていて、私は今までになく魅力を感じた。

女性として見るのか、いや、もう男でも女でもないが、天才的な才能で指揮をする姿も凄くかっこいい。イケメンにも見えるし、新しいチェロ奏者に翻弄される姿はちょっと可哀想だが、ちょっと可愛くも見えた。

そんな才気煥発な彼女が、どんどん負の連鎖に陥り苦悩する姿はどうなっていくのだろうと心配になったが、どこまで行っても才能は才能なのだ。誰も知らないところで1からやり直す姿。やっぱり根っからの最高な指揮者なのだ。不死身なリディアに感服。
そして見事に返り咲いた姿を見たいと思った。

Qoo