「ケイト・ブランシェットの熱演が最大のみどころ だが…」TAR ター いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
ケイト・ブランシェットの熱演が最大のみどころ だが…
本作はケイト・ブランシェットの独壇場だ。主演女優としての鬼気迫る演技はとにかく大迫力で圧倒された。そして紆余曲折を経て、余韻を残すラストシーンへ。上映時間158分も、さほど長くは感じないほど引き込まれる。
ただし、実話だと思い込んで観ていたので、観終えた後にフィクションだと知り、ちょっと微妙な気分に。全体を通してとても良い作品だとは思うのだが、うーん…そうなると本作の趣旨がよくわからんなぁ的なわだかまりが残ってしまった。
また、ストーリー中に多くの伏線が張られていたと思うが、結構ディテールへのこだわりが強く、正直なところついていけなかった(汗)1度の鑑賞では本作の真髄は見えないのかも知れない。
評価されている作品だが、好みは分かれるだろう。個人的にはやはり星3つが上限かな。
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