「狂気と歪さの虜になった」TAR ター Hironori Skywslkerさんの映画レビュー(感想・評価)
狂気と歪さの虜になった
厳格なクラシックの世界でカリスマとなった女性指揮者、
その完璧さをしつこいほどに描き切ってみせたかと思ったら
不意に狂気が侵食し、全てが崩壊していく。
絶望の物語なのか再起の物語なのか。
冒頭からラストまで明確なものは提示されない。
観客の想像に委ねる映画。
或いは我々は試されているのかもしれない。
異常なほど奥深い世界だった。
ケイトブランシェットの圧倒的な演技が凄い。
不気味で歪な傑作。
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