「十分な睡眠をとったうえでの鑑賞をお勧めします。」TAR ター ぽんぱるさんの映画レビュー(感想・評価)
十分な睡眠をとったうえでの鑑賞をお勧めします。
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ケイトブランシェット主演、しかも彼女の最高傑作というふれこみもあり、気合を入れて朝イチ鑑賞。
予告で、超一流指揮者の転落劇ということは分かってたけど、そこまでの話が私には高尚過ぎて、もともと敷居が高いクラッシック界が余計に縁遠い存在に感じた。
映画が始まってすぐ、民族音楽とともにあれ?これってエンドロール?という画面が続き、その後、ターのインタビュー場面が続くので、睡眠たっぷりとった朝イチ鑑賞で良かった。
もしこれがレイトショーなら完全にここで寝落ちしてた気がする。。。
そこを乗り越えてから転落劇が始まるまで、あまりストーリーの起伏無く淡々と進んでいくので、クラッシック界と縁遠い自分としてはかなり長い時間に感じた。
が、転落劇が始まったら終わりまであっという間で、最後のシーン観てもう終わり?何これ???っていう感じ。私以外の人はこの映画理解できたのか?と周りを見回してしまった。
まぁ、その世界を突き詰めた超一流ゆえの慢心が引き起こした転落劇なんだろうけど、その超一流として生きていたターよりも、転落して最後モンハンのオーケストラの指揮者の時の方が案外幸せでは?と思えたりもした。
クラッシックというだけでも重いのに、そこに同性愛や、立場の特権利用など、現代におけるテーマを盛り込み、ケイトブランシェットという深みのある演技の女優さんを主演に据えたことで本当に重厚な映画になっているとは思うけれど、もう少しストーリーに起伏が欲しかったし、専門用語も多いので、観る人を選ぶ作品かもしれない。
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