「合言葉は”ボブ”?!」サンダーボルツ* とぽとぽ2(仮)@元アカウント入れるようになるまでさんの映画レビュー(感想・評価)
合言葉は”ボブ”?!
キーパーソンは『トップガンマーヴェリック』に続き、"ボブ"役にゆかりのあるルイス・プルマン!!
名作請負人な若き名優フローレンス・ピューを筆頭にノリノリなデヴィッド・ハーバー、本作の屋台骨と言っても過言でない安定のセバスタ議員、憎めないワイアット・ラッセル、ハナ・ジョン=カーメン、そしてこれまたノリノリに圧巻のクソヤローっぷり(彼女には彼女の過去と行動原理がある利用できるものは全部利用して二枚舌な政治家気質?)なジュリア・ルイス=ドレイファスと魅力的なキャストが顔を揃える好演と化学反応(ケミストリー)で、観ていて楽しかった。
みんなヒーローでも善人でもない、居場所のない負け犬。過去から逃げても、必ず追いつかれて、取り返しのつかないことになる。だから今立ち向かうか、一生抱え込むか…。ヒーロー映画がうつ病や、メンタルヘルスを描き向き合ったらという、大作娯楽映画(ブロックバスター)としてあまり見ない面に挑み掘り下げようという気概を感じた。MCUから久しぶりに生まれた意味のある映画(異論は認めます)。
最近『ピースメイカー』Season2などヒーローものやアクション大作であっても、クライマックスの見せ場や最後の相対する敵が対外的なものでなく、自分の内側や心の問題、精神的なものである作品がチラホラと増えてきている気がするのも時代柄?そして、『エターナル・サンシャイン』する終盤戦。そこから想像できるような展開で、"こうなるだろう"という域を大きく超えるような作品ではないかもしれないけど、たとえ予想できた展開でも最後はウルッときてしまった。
P.S. ルイス・プルマンが、”Baby On Board”とハングマンにイジられてたの覚えてる?
*ニューアベンジャーズ
