「エレーナ、良かったなあ」サンダーボルツ* つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
エレーナ、良かったなあ
「ブラックウィドウ」の続編のような立ち位置の作品で、内容は、失った人生を取り戻す、過去の過ちを修正する、そんな物語だったかと思う。
ラストは彼らに未来も示され、どこまで本当か分からないけれど、仰々しくて良かったんじゃないか。
アメコミの映画化作品にはかなり飽きてきているんだけど、それでも前は好きだったし、何が面白かったか振り返った時に、程よいシリアスさと程よいコメディだと気付いた。
個人的な話だからもちろん人によるだろうが、少しふざけ気味に笑えるところがある方が好きだ。
そういう意味でこの作品は自分的に絶妙なバランスで面白く観ることができた。
カンフーアクションとか、ジョン・ウィックのような本格アクションよりの作品とは違って、アメコミ映画らしいアクションで、それも良かった。
剛のアクションとでも言えばいいだろうか、スピード感とかテクニックとは違う、迫力でゴリ押す感じ。派手さ最優先みたいなね。
あとは、一応主役?のエレーナについて少し書きたい。
「ブラックウィドウ」では、本当の家族のように思いたかった偽物の家族の物語で、その中でもエレーナと姉ポジションであるナターシャとの関係性を軸に描いた。
エレーナは本当の姉のように本当の家族のように思いたかったわけだ。
本作にも登場しているレッド・ガーディアンはエレーナの本当の父親ではない。しかし作中では本当の親子と変わらない関係で描かれ、観ていてそれがとても嬉しかった。
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