「マーベル卒業しようと思ってたけど延期!」サンダーボルツ* リコピン大王さんの映画レビュー(感想・評価)
マーベル卒業しようと思ってたけど延期!
マーベルはコミックは抑えてなくて、
キャラを全員覚えるとかの熱量もないけど映画は全部観てるくらいの立場。
今回は誰がどれに出てたキャラか記憶が曖昧なまま鑑賞。
結果しかし、今作のヒーローたちは超超大好きになってしまったので忖度しまくりレビュー。
まず、今までのヒーローより自分に近い存在に感じられた所がとても良かった。
人生につまずいた感覚があってしんどさを抱えているけど、そこからもう一度立ちあがろうと奮闘する感じと、
派手なスーパーパワーがないところが
普通の人間感があって共感出来るポイントだった。
今までのヒーロー達(キャプアメとか)も、葛藤がないわけじゃないんだけど、
輝かしすぎるスーパーパワーを持っていて、人間味見せられたところで選ばれし人々だし、
その上我々一般人を助けたいなんて志が立派すぎて
見ていて卑屈になっちゃってあんま乗りきれてなかった。
でも今回のヒーローたちは、人を助けるのが人々のためじゃなくて自分を立ち直らせるためだから
本人たちの問題として切実という所が、
全然恩着せがましくなくて好感が持てた。
戦い方もちゃんと自分たちがリスクを負ってる所が良かった。
ボイドの中に入ってく場面も、今までのヒーローならどうせこの人たち強いしどうにかなる感全開だったけど、
今回はどうなるのか分からないのに勇気を出して乗り込んで行く感じが伝わって良かった。
最後の解決策も、オリジナリティがあって良かった。
そこに行き着くまでに持ち前の身体能力を発揮しつつも、
最後はボブに寄り添うことで解決する、というのは
それぞれトラウマを抱えたキャラだからこそ出来る事で、
この作品でしか表現出来ない事だと思う。
否定したい自分を乗り越えたり、違う自分になるのでなく、
それを抱えたままでヒーローになれるというのが
とても元気をもらえるメッセージだった。
確かに派手なアクションや破壊は無いし、ボブの心の中もドクターストレンジの縮小版みたいでもある。
でも、今回の“負け犬が負け犬のまま勝つ”というテーマを考えると、派手でキラキラしたビジュにしてしまったら台無しだったと思う。
問題を解決して一応出世?しても全員あんま変わってないのも良い。
エンドゲーム以降一旦マーベルに飽きかけていて、そろそろ卒業かと思ってたけど、
またずっと観続けたいヒーローたちと出会ってしまった。
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