「このキャラクターでしか描けなかった物語」サンダーボルツ* 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
このキャラクターでしか描けなかった物語
この監督でしか撮れなかった映画、この作家でしか書けなかった小説
そんな言葉で語られる作品があるけれど、今作も間違いなく「このキャラクターでしか描けなかった物語」と言えるだろう
主要人物はみな脛に傷持つ、なんて言葉じゃ足りないくらいの過去を持つ者ばかり
過去作でヴィランとして登場した人物も少なくない
そんなメンバーを繋ぐのはCIA長官のヴァレンティーナ
今までメンバーのスカウトをしている姿が描かれてきたが、その目的と実態が遂に明かされる
印象的なシーンはいくつもあるが主人公エレーナと義父アレクセイの会話の場面にグッときた人も少なくないんじゃないだろうか
出演作は『ブラック・ウィドウ』一作だけだが、個人的に彼のことはかなり好きなのだ
ロシア版のキャプテン・アメリカとも呼ばれるアレクセイ
とにかくデリカシーのないオヤジではあるものの「人のためにパワーを使いたい」という気持ちにも嘘がない、不器用で純粋なところに愛着を抱かずにいられない
そう。彼を筆頭に今作は皆が不器用で賢くない
だからこそ私はこの映画が愛おしいのだろう
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