「脚本家5人もいて、これだけ笑いの起きない映画は珍しい」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド 江川知弘(作家)さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本家5人もいて、これだけ笑いの起きない映画は珍しい
かなり久しぶりのレビュー投稿になります。
サノスの指パッチンの間、映画.comのログインパスワードを忘れてしまい最近ようやく戻って来れました。宜しくお願い致します。
まず最初の感想ですが、悪くない!前評判では低評価でしたが全然悪くないですよ!!マダムウェブより全然悪くないじゃないですか!アクションもストーリーもキャラクター描写も全然良かったですよ!!
特に冒頭から心掴まれましたね!アクションも撮影技法(真上からのショットなど)も、盾をはたき落とされても大勢を相手にパンチのみで戦うあたりも、これぞキャプテンアメリカ!初代を思い出し涙しました。
ホアキンニキも、ジャンカルロエスポジートのおじきも、そしてハリソン大統領!良かったですね〜!あのやる気のないで有名なハリソンが今回しっかり演技してましたね〜!ハリソンもう素晴らしかったですね〜!御歳82歳でフィジカルも良いし、プリミティブだし、フェティッシュでし泣けましたね〜。
全体的に凄く良かったし、とても楽しめた映画だった。こんなに笑って泣けて楽しめた映画はいつぶりでしょう。そう、先週の『野生の島のロズ』以来です。
ですが、、残念な点が、、!
ギャグが少ない。
やっぱMCUといえばギャグを入れないと。
脚本家5人もいて、これだけ笑いの起きない映画は珍しい。6人目にギャグ台詞担当を入れた方がいい。
昔から唱えられてきた「キャプテンアメリカスマホ使えない説」をスウェットアメリカのじいちゃんが説立証させたぐらいしか劇場は笑いおきませんでした。
脚本というよりかはギャグの数ですね。
緊張感ある重要なシーンの中でもギャグをぶち込んでくるのがマーベルの良いところなのに、そこが、ちょっと残念。
もう1つ残念な点、それは政治的な背景が薄い!タイムリーなアメリカ国も敵も、政治的背景を盛り込むことでより面白く、深く、象徴的な傑作になっていたかもしれない。そういった対キャプテンアメリカを1番期待していた方々も多かった事であろう。
まあ第2作『キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー』で1度やっていますね(あれは政治的背景を入れ、尚且つ批評も興行も大成功を収めましたね。好きな方も多いでしょう)
ここからが本題ですが、皆さん、今回我々は新たなヒーロー誕生を目撃できましたね!
そう、我らが御大将、尾崎首相ですよ!!!
こんなにも米国に対し決して弱みを見せない! 飼い犬にならない! 笑顔も食べ方も品があり、強気でアグレッシブな総理大臣、私は初めて見ました。野党出身なんですかね。どこかの国の総理大臣とは大違いですね。
尾崎首相、盗んでバイクで走り出されて、キャプテンに取り返してもらったけど、もしやこれもハリソン大統領が裏で仕組んでいるのでは?と鋭くて頭がキレてて才能豊か。
演じるのは『SHOGUN/将軍』で数々の助演男優賞にノミネートされている平岳大さんですよ!現在51歳、51の夜ですね。今後の活躍に益々注目ですね!
I LOVE YOU!
首相として尾崎がこの変わりゆく不安定で新たな世界を相手に“勇敢”な姿を魅せてくれたのでは。
ということで、『オザキ/ブレイブニューワールド』でした。
