「近年でも特筆すべきハリソン・フォードの大熱演!」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
近年でも特筆すべきハリソン・フォードの大熱演!
冒頭からハリソン・フォードが苦悩を抱えた表情で出てきて、ああ、ちゃんと芝居する気なんだ!と驚いた。実際、出番が多いというだけでなく最もドラマに起伏があるキャラクターになっていて、実質的な主人公と言っていいんじゃないか。わりとあまり複雑だったり大仰な芝居をしない印象があるフォードだけど、今回はいろんな顔を見せてがんばっていた。82歳、偉い。
日本の首相がえらくアメリカ大統領に強気に出ていたり、ちょっと指パッチン以降の世界線における国際情勢がちょっとわからなくなっていたり、タカ派の大統領候補が連帯を掲げて当選したりするのはもはや現実の方が漫画チックで乖離を感じたりはするものの、まあ絵空事だと腹をくくってしまえば、役者交代などにもめげずにロスの物語が盛り上がったことに満足しました。
サムの物語としては、タイトルに反してロスに食われちったなという印象は拭えない。監督が「ブルース・バナーのハルクを出す案もあったけど、サムの物語に集中したいから却下した」みたいな発言をしていたが、さすがに今回はインクレディブル・ハルク過ぎて分が悪かったですよね。
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