「推しのアンソニー・マッキーは様になってるけれど、何故戦うの?」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド クニオさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0推しのアンソニー・マッキーは様になってるけれど、何故戦うの?

2025年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

 久しぶりのマーベル大作180億ドル(270億円)もの予算を使って、ド派手映像の連打を楽しむ類で、それで十分と言いたいけれど、何でも有りの世界は何にも無いに等しいわけで、空疎を絵にかいた画面に飽き飽きでした。

 何を言っても所詮コミックが原作で、何故飛ぶの? すぐ肉弾戦って中世じゃあるまいし、円盤が羽根が弾除けならばずっとそうしてれば? なんでもヒーローが必要なのね、トランプのような馬鹿でも。アメリカの悪い本質を見るようで辟易です。普通の人間が成し遂げて初めてヒーローなんですよ、特殊能力があるってのは出来て当然でしょ。強いものに憧れるマッチョ信仰も困ったもので。

 よりによってスターバリューで群を抜くハリソン・フォードが、これまでにない重い演技を披露し、見所なのは確か。しかし真っ赤なハルクにされられ無残としか言いようがない。スーツは破れてもパンツだけは破れずストレッチって所も漫画そのもので、面白くもない。

 インド洋に現れた奇怪な物体が発端なのに、内輪で戦ってばかりの低能で。ことにも日米開戦かの瀬戸際の緊急事態、ワシントンが舞台でポトマック川周辺の満開の桜も日本に関係し、堂々日本の首相が登場って、何かの冗談? 首相に演ずる平岳大が正に唯一立派で、現実との乖離に愕然の思い。ルースに扮した小柄な女優シラ・ハースのチンケなこと、何なの? ファルコン役の若造に扮したダニー・ラミレスも魅力がないですねぇ。

 マーベルの括りでいろんなキャラを織り交ぜ、世界を拡げる手法は、ひたすらコミックに許される延命策ですが、映画においてはただの金儲けに過ぎない。その拡張のし過ぎで飽きられた時期が昨年まであったわけで、このところは絞り込みが最優先。とは言え、本作でもチラチラと次に繋げる作為がうざくもある。ただ、ウィンター・ソルジャーたるセバスチャン・スタンが登場したシーンのみは、ちょっとうっとりしました。

 今回、日本で最大のIMAXスクリーンを持つ池袋のグランドシネマ・サンシャインで初めて鑑賞。普段私が鑑賞するIMAXシアターより無論大きいけれど、レーザーの良さもまるで感じず、IMAXロゴのカウントダウン映像の色目が濃紺で違和感ありました。なにより、上下に広いIMAXですが作品によりシーンにより天地が拡大するわけで、拡大しない横長画面の際に縦方向のセンターに当然映写が普通と思ってました。が、ここでは何故か上辺が上に張り付き拡大時は下辺が延びて正方形に近い最大画面となるのに驚きました。

 翻って、本作がIMAX仕様になるところは当然に戦闘シーンですが、そうでもないシーンも多々ありました。全編フルIMAXが出来ないってことは、要は金がかかるってことなんですかね。

クニオ
舞人さんのコメント
2025年2月26日

つまんねー話だった

舞人