声 姿なき犯罪者のレビュー・感想・評価
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振り込め詐欺の恐怖
冒頭でソジュンの先輩と奥さんが詐欺に騙されるが、その巧妙なこと。いゃ〜怖いよ! 復讐のために組織の中核の中国に潜り込み、自らカケコになるソジュン。スキを見て、上層部に近づこうとのしあがろうとするが、観ていてもうハラハラドキドキ。そんなことしたら見つかっちゃうよ、捕まってボコボコにされちゃうよ、とハラハラドキドキ。絶対に人を騙したくないだろうけど、大元を捉えたいからカケコとして電話もかける、いやだろうね。 詐欺集団のアジトがバレて撤収する時の手際の良さ、すごい。まあおそらく実際でも、そうなった時の手順や訓練もできてるんだろう。そして目標金額が達成した時のみんなの喜び様、被害者たちの落胆した様子を交互にみせるのがまた恐ろしさを感じる。 ある程度の組織の解体もできて、お金も回収出来、警察にも復帰できた、よかったよかった、、、でも、最後、結局、ボスは新たな場所でまた何か企んでいるし、ソジュンを兄貴と慕っていたが、お金欲しさに最後は裏切った気弱な男が今度はのし上がっていくようなラスト、振り込め詐欺は無くならない。 観ていて本当に怖かった。せめて自分たちが騙されないように気をつけて暮らすしかないのか?色々と便利になったけど、暮らしにくい世の中だ。
強欲!今笑う者が最後に笑うことになる?!
建設現場で働いていたソジュンが、組織ぐるみの犯罪、振り込め詐欺に遭遇してしまう 緊迫感のある冒頭部分、慌てふためく奥さんの走る姿、近寄る車が掛ける急ブレーキ! まんまと逃げ失せる詐欺をした連中の車 建設会社の従業員に責められる怒号の嵐! 必死になって働いて貯めた7000ウォンの大金 亡くなった人間の無念を晴らそうとする 命懸けの捜査が描かれていました。 建設現場で見た後ろ姿の一部分から、犯人を 追い詰めていく潜入捜査は、実際に日本でも あった振り込め詐欺の犯人をイメージしました。 サイバー犯罪、個人情報の流出、成り済まし がストーリーの中にありました。 クァクが仲間割れしたかのようにお金を持ち逃げしようとする場面は人を人とも思わないほど暴力的でした。 ラストは、まだまだ終わらない振り込め詐欺の実態を匂わせるような、見ている人たちに 警笛を鳴らす作品でした。
(原題)보이스
オレオレ詐欺の被害にあった妻や仲間の仇を討つ為、元刑事が巨大な犯罪組織に潜入し一網打尽するクライムアクション。 導入部からスピーディーに展開し、元刑事の頭脳と拳一つで悪を成敗する後半の盛り上がりは面白かったです。
あんな組織化・巧妙化された振り込め詐欺に狙われたら誰でもお終いよ…...
あんな組織化・巧妙化された振り込め詐欺に狙われたら誰でもお終いよ…被害者の電話を勝手に操作出来るなんて魔法級なのは映画の中の話だけであってほしい!Part.2も期待出来るね♪
兄貴って呼ばせて下さい。
これぞ韓国映画の真骨頂。もうほんまにこの手の映画はひとり勝ち状態のような気がする。頑張れ邦画。 今回の舞台は振り込め詐欺集団の巨大アジト。建設現場で働く元刑事のソジュンが身近な被害者の為、持ち前の頭脳と行動力で一人組織に立ち向かう。 ハラハラドキドキの展開。テンポ良し、アクション良し。インテリの敵キャラがしばきたくなるほど憎たらしい。このぶっちぎりの王道よ。もうオチに関しては始まった時点で予想できたけど、それでも面白いのが凄い。 韓国でも社会問題となっている振り込め詐欺。組織的犯行ってよく聞くけど結局人海戦術で仕掛けてくるからどこかでひっかかってしまう。そして捕まるのは大抵下っ端の捨て駒なのでラスボスまで辿り着かない。とにかく知らない人に大切なお金を渡さないことで防御するしかない。
巧妙で豪快
詐欺する側も捕まえようとする側も巧妙だった。目には目を歯には歯を巧妙には巧妙を、といったところか。久し振りにスリリングで手に汗握るとはこういうことかと。最後の「金の話が出たら、電話を切れ」。これに尽きる。
面白かった。
単純に、この手の詐欺が世界中であることに驚いた。 また、ここまでしっかりやってるのにも驚きました。 ただ、ちょっと違和感があるのが、クアク室長が喧嘩が強いこと。 プロフィール的にも体格的にも違和感。 もっとごっつい人でもよかったかも。
振り込め詐欺というありそうでなかった題材をスリリングに活写した韓流サスペンスアクション
釜山の建設現場で働くソジュンは元刑事。真面目な仕事ぶりが現場の所長に認められて正社員にならないかと誘われた矢先に現場周りで通信障害が発生、その間に大規模な振り込め詐欺が発生し、自分の妻と職場の同僚が被害に遭ってしまう。ソジュンは奪われた資金を取り戻すべく振り込め詐欺組織に潜入を試みる。 臓器売買目的の誘拐や猟奇殺人、犯罪組織間の抗争等血生臭いネタが多い韓流サスペンスの中で詐欺組織への潜入というプロットは非常に新鮮。主人公がなぜ警察を辞めて建設現場で働いているのかという背景をチョイチョイ匂わせつつ、新たな詐欺計画を次々に繰り出す詐欺組織のリーダー達、組織を一網打尽にすべく地道に奔走する警察、格差社会に搾取され犯罪に手を染めるしかなくなった詐欺組織末端の構成員、そして慎ましく穏やかな生活を一瞬にして破壊された詐欺被害者達といった人間模様も丁寧に拾っていながら、組織に潜入したソジュンと詐欺組織の企画室リーダーのクァクの対決に少しずつフォーカスしていく展開がスリリング。韓流サスペンスにしては珍しくレイティングがGですが、だからといって生温い映像になっているわけではなく、皮肉な因果を匂わせる終幕に静かな怒りを滲ませた熱いドラマになっています。 主人公のソジュンを演じるピョン・ヨハンのジェームズ・マカボイに似たクールな佇まいのが印象的で、敵対するクァクを演じるキム・ムヨルの憎々しい不敵な笑みとのコントラストが鮮やか。ソジュンを陰でサポートするハッカー、カンチルの活躍が全編暗いトーンの中でアクセントになっていて、演じるイ・ジュヨンの軽やかな演技が花を添えています。
やっぱ白タートルネックってパスみ強い
「この電話で今からお前の家族を騙しちゃうぞ! いいのか? いいのかー?」という新しい脅し方。電話ひとつで誰でもコロンと騙せるスキルは、もはや能力者の域でして。そして癇癪持ちの知的サイコパスなら、ビチビチ白タートルネックですよね。ベタだけど似合いすぎで素晴らしい。 相対するワイルド元刑事も含めて、この辺りの人物のディフォルメ、キャラクター化のバランスがとても良い訳です。シリアスに向ければ地味に、エンタメに向ければファンタジーに、となってしまう邦画界とは根本的にその辺が違う。 途中ちょっと『オレオレ詐欺グループの職場訪問』みたいになってましたが、飴と鞭によるモチベーション管理が行き届いてたり、会議は意外と普通だったり。日本でも朝礼してたオレオレ詐欺グループがニュースになりましたが、これはこれでシニカルで面白いです。「お仕事は楽しまないと!」とか「人を騙すには真実の裏付けが大事」とか、ためになったりもします。 『ザ・ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』のレオ様を彷彿とさせるキム・ムヨルが、終始素晴らしい。映画のぶっとい屋台骨。 便利なスーパーハッカーとか、唐突なエレベーターアクションとかもありますけど、そもそもシリアス一辺倒ではない懐の広さがあるので、映画を壊したりはしない。 啓蒙的側面もありながら、エンタメとしての気概も忘れない。「明日は、あなたの電話が鳴るかもしれませんよ……(キャーッ)」。みたいな。
メッチャ緊張感のある振込詐欺の韓国映画! 本年度ベスト!
出だしから緊張感のある音楽と展開で終始スクリーンに釘付け。 観賞後の疲労感が凄かった。 ある理由で警察官から建設現場で働く事になったソジュン。 マイホームの資金が振込詐欺で奪われ、建設会社も多額の金額を詐欺で奪われる展開。 奪われたお金を奪う為、ソジュンが振込詐欺の組織に潜入しお金を取り返すストーリー。 最近観た岡田准一さんと坂口健太郎さんの作品の様な展開(笑) 詐欺グループの下っ端から上に上がり詐欺グループのボスに会う感じ。 組織化された詐欺グループがハンパない(笑) もはや組織化された大企業の様な感じ。 詐欺の脚本を考え、1グループ6人位に別れ役柄を決め電話による詐欺をする感じに圧倒(笑) 売上目標もあってもはや営業会社の様な感じ(笑) 目標達成でボーナスが支給されるので詐欺グループもやる気満々(笑) アクションシーンもなかなか良い。 ソジュンが元警察官と言うこともあってなのか強い。 派手さは無いけど見応えがあった感じも良好。 ラストのオチも良かった。 犬が人間を食べるのか? 気になりました( ´∀`)
ランボーかよ、と思ってしまった
韓国の振り込め詐欺を扱ったサスペンス。日本同様、韓国でも振り込め詐欺がこんなに蔓延しているとは思わなかった。 主人公の妻が被害にあうところから始まるのだが、この手法が巧妙。工事現場で死亡事故が起き責任をとらされて逮捕されたというシナリオ。とても陳腐なのだが、夫と連絡がとれないので信憑性が増していく。この、夫と連絡がとれないという状況を作り出す電子機器の仕掛けがすごかった。 そして敵のアジトに潜入した後の詐欺のシナリオがさらにすごい。一流企業への就職内定と奨学金問題をうまくついた内容。犯罪の手法に感心するのもどうかと思うのだがとてもうまい詐欺手法だ。この詐欺を支えるのが、独自開発された携帯電話の通話システム。これがまたすごい技術なんだよ。 また、電話をかけるやつらのモチベーションの高さや演技力もすごかった。超意識が高いし、頭の回転も早かった。こいつら別の分野でがんばればそれなりの結果が残せたはずなのに、なんてことを思ってしまう。 それなりに面白かったのはたしか。でも、会社と自分の金を取り戻しにわざわざ中国まで単身乗り込んでいくところにリアルさが欠けてしまった。あ、でもあれか、振り込め詐欺版のランボーと思えばありか。
振り込め壺
「スティング」みたいに、犯罪者から金をすくねる作品と思うていたので、その意味では期待ハズレでしたが、振り込め詐欺の手法、その組織の壊滅手法のメッセージには感嘆しました。 今や世界一の韓国映画らしい画き方ですね。
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