犯罪都市 THE ROUNDUPのレビュー・感想・評価
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痛快!
前作「犯罪都市」は「1人か?」「ああ、独身だ」という犯人との素敵な会話くらいしか印象に残らない凡百な刑事物だったが、今作は素晴らしい痛快作に仕上がっている。
マ・ドンソク自身が製作に加わっている為だろう。マブリーはこう使え!と言わんばかりの快作です。
とはいえ暴力シーンは韓国映画お得意の残酷度の高さなので(PG12)、ちょっと人を選ぶかも。
しかし敵の残虐度が高い程、マブリーの剛腕に観客は期待するワケで、これは正にマ・ドンソクの魅力を理解し尽くした演出と言えます。
これが日本映画だと極悪人の過去を描くシーンが入ったりしてテンポを殺して辟易するのだが、(「孤狼の血LEVEL2」とかね)今作は、"くっそ強くて超極悪なワルをマ・ドンソクがぶっ飛ばすんだよ!"
という方向に全振りし、且つ1時間46分というランニングタイムに収められているので実にテンポよく楽しめます。
そのくせ物足りなさや説明不足は感じない、前作を観ていなくても困らない作劇は見事でしかない。
本国では動員1200万人超えの大ヒットらしい。
日本映画も似たような顔したイケメンだらけの映画は、いい加減卒業したらどうだ。
というわけで、マブリーのファンなら(でなくても)絶対楽しめる痛快作なので、例によって公開館はあまり多くないが、
オススメ。
CGを使っていない所が良い!
痛快面白秀作。ちょっぴり残酷ハード。
なんの身構えもなしに見れる大娯楽作品です。強靭な肉体と闘志満々のマ・ドンソクがいるからこその楽しめる作品でしょう。最初の耳を削ぎ取るシーンで引いてしまいました。また、極悪人の犯人の残虐さには、しばしば眼を閉じてしまいました。まさにサイコパスのような男です。倒れた人間を徹底的に、なたのようなもので突き刺すのですから、慣れるまで大変でした。ストーリー展開するテンポの良さについては格別です。息をつく暇がないくらいの緊張の連続です。とはいえ、要所要所にギャグというか冗談というか、ユーモラスな展開もあるので、ホッとするところもあります。とにかくマ・ドンソクは、ほぼ不死身のポリスですから、見ていて安心ですけれども、犯人はゾンビのように強いので、ドキドキハラハラでした。それから、女優はほとんど出ません。男性社会のような設定です。この作品を通して思ったのは、日本はまだまだ安全安心の国であるということでしょうか。また、韓国の持つ独特な雰囲気が、端々に表れていて、興味深いところもたくさんありました。さらにラストの談笑シーン、なぜかとてつもなく親しみを感じました。マ・ドンソクたちの持つ魅力なのでしょう。
理屈抜きに楽しめるが、ちょっと痛さが沁みるなあ。
韓国映画の面白さが詰まったアクション映画。
昔のジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーの映画のようなテイストに感じられたよ。
アクション映画は悪役が大事。理屈抜きにわるいやつがいいよね。その点このカンという悪役は人を殺すことに躊躇がない。まあ、ソンソックさんが実生活でどうであれ、憎々しい悪役を痛快に演じている。
対して、主役のマ・ソクト刑事(マ・ドンソク)も容赦がない。「とりあえず悪いやつは殴っておこうか」というノリだから大いに暴れる。前作は見ていないが、ヒットしたので予算がついてベトナムまで海外ロケできるようになったんだから暴れても言い訳だ(笑)
大まかな筋を見失うことは無いと思うが、悪人面というのは何故か皆同じに見える(笑)そのため、途中でてきたチャン兄弟がよく分からなかった。はじめ、息子を殺された父親が呼んだ殺し屋のはずだと思ったら、ひょんな事でいつの間にかカンと組むことになっている。また、多分前作にも出てきたのであろう結婚斡旋所(実は密入国ブローカー)のチャン・イスのヘタレぶりが際立っていたね。
映画は全体にマチェーテという刃物が振り回されている。マチェーテあるいはマチェトナイフは大ぶりのナタのようなナイフで、そのまま映画の題名にもなるくらい知られたナイフだが、日本人的には痛そう!でも切れ味悪!って思っちゃいます。なぜかというと、ナタなので切る時は振りかざすわけだから大ぶりになり見切られやすいだろうし、両刃ナイフのように刺す動作がない。振り回すための膂力が必要で、狭い場所だと色々な場所にぶつけてしまうだろう。しかし、映画の中で直撃を受けた班長はほんの数日で捜査に加わっている。
あと、パンチには音がつけてありマ・ドンソクのパンチは重低音だ。ここは特に面白かった
面白い映画ですが今の日本人には受けが悪そうと思ったら、公開四日目の月曜日の昼間とはいえお客さんは5、6人。残念。
主役のマ・ドンソクさんは、私にはかつての松方弘樹か梅宮辰夫を何となくイメージして見てましたね。
ただ、映画のテンポが私と合わなかったようで、後半少し眠くなりました。
マ・ドンソクに勝てる男なんていない‥
肉弾戦!
RRRとは異なるけど、肉体と肉体の攻防が圧巻。あまり銃器が登場せず、ナタとかナイフとかの方が日本に住んでいる身とすれば違和感がない気がする。
さて、作品を見進めるとコントの一場面と思っていると、凄惨な殺人シーンに唐突な変換が何度か。
派手な血飛沫が飛び散るが、なんだろう、警察側はきっと死なないからの安心感。
そして警察内のやり取りは昭和テイストなギャグの感じで、とても心地良い。
そんな中繰り広げられるアクションは痛快!
エクストリームジョブもそうだったけど、韓国の警察ものは洒脱、そしてからの圧巻のアクション。
日本ではコンプラとかなんとか、こういう作品はつくられないのかなと、少し寂しくなりながらもとても楽しく見ることができました。
マブリーの魅力で突っ走る2時間
マ・ドンソクに尽きる
型破りな怪物刑事が凶悪犯罪組織を相手に繰り広げる痛快クライムアクション。前作・犯罪都市の続編とは知らずに鑑賞しましたが違和感なく楽しめた。マ・ドンソクの迫力あるアクションと存在感は観る者を圧倒する。理屈抜きで楽しめる豪快な韓国アクション映画です。
2022-203
前作は観ておくといいよ
念のため1作目を予習してから行ったが、それは正解だった。
もちろん本作だけで十分解るようになっているが、この作品はコメディ要素が結構重要なので、前作からの流れが解ったほうが楽しめる。
で、内容なんだけど、今回もかなりのサイコなクズ野郎が大暴れする。
残酷描写もそれなりにあるが、主人公と周りのキャラクターたちのやり取りが軽妙なので、全体としてすごく中和されている印象。
ま、何しろマ・ドンソクのチャーミングと強さ。
前作より文字通り「パワーアップ」していて、最後のタイマンなんてもう、良い意味で「ヒヤヒヤ」することもない。
圧倒的な力を持つ世の中のスーパーヒーローでさえ、ギリギリのつばぜり合いの末に何らかの力を得て逆転して勝つのがセオリーだというのに、彼の戦いはもう観る側も「どうやってこの悪党をコテンパンにしてくれるんだろう」とワクワクしている。
前作の小悪党がよりコミカルに、後輩の刑事が随分頼もしく、女性社長が誰より肝が据わっていたりと、周辺のキャラクターも生き生きしている。
作品全体もコンパクトで、すごく楽しみやすくなっている。
よい敵役あってこそ輝くマ・ドンソク
みなさんのレビュー高評価に誘われて鑑賞してきました。韓国のアクション映画はあまり観たことがなかったのですが、なかなかの迫力で、ストーリーもわかりやすくておもしろかったです。後で知ったのですが、本作は続編らしいです。前作は未鑑賞ですが、それでもほとんど問題なく楽しめました。
ストーリーは、国外逃亡した容疑者を引き取りにベトナムに向かった刑事のマ・ソクトとチョン・イルマンが、容疑者の言動から背後にある事件に気づき、独自の捜査でカン・ヘサンにたどり着き、彼を追って韓国に戻り、じりじりと追い詰めていくというもの。
登場人物が多くて顔と名前が一致する前にどんどん殺されていきますが、それでもストーリーから置いていかれることはありませんでした。それだけわかりやすい描かれ方をしていたのだと思います。また、多少のご都合主義もありますが、テンポよく展開していくので気になりませんでした。ところどころに差し込まれたコメディ要素もいいスパイスになっています。おかげで、上映時間のわりには濃密な内容になっていたと思います。
見せ場のアクションもなかなかの破壊力で見入ってしまいました。冒頭のコンビニ立てこもり犯制圧からの目線入りの新聞記事は、マ刑事の紹介とともにこの先の展開を予感させるナイスなアクション&コメディでした。警察ものなのに銃撃シーンは全編通じてごくわずか。しかも、銃はほぼほぼ役に立ってません。基本的に刃物を持った悪党を素手で殴り倒していくという、力技の展開です。しかし、これがいい!見慣れた銃撃アクションとは一味違う、相手を力でねじ伏せるようなパワフルなアクションが小気味よかったです。
主演はマ・ドンソクで、巨体を生かしたアクションととぼけた顔で笑いを誘う言動とのバランスが絶妙でした。そんな彼の活躍を引き立てていたのが、カン・ヘサン役のソン・ソックです。彼が醸し出す、人を人とも思わぬ残虐性、仲間さえも震え上がらせる狂気が、本作をしっかりと下支えし、作品の緊張感を高め、物語を成立させていたと思います。本作の影の立役者だと感じました。
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