劇場公開日 2022年11月3日

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「理屈抜きに楽しめるが、ちょっと痛さが沁みるなあ。」犯罪都市 THE ROUNDUP じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5理屈抜きに楽しめるが、ちょっと痛さが沁みるなあ。

2022年11月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

韓国映画の面白さが詰まったアクション映画。
昔のジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーの映画のようなテイストに感じられたよ。

アクション映画は悪役が大事。理屈抜きにわるいやつがいいよね。その点このカンという悪役は人を殺すことに躊躇がない。まあ、ソンソックさんが実生活でどうであれ、憎々しい悪役を痛快に演じている。
対して、主役のマ・ソクト刑事(マ・ドンソク)も容赦がない。「とりあえず悪いやつは殴っておこうか」というノリだから大いに暴れる。前作は見ていないが、ヒットしたので予算がついてベトナムまで海外ロケできるようになったんだから暴れても言い訳だ(笑)

大まかな筋を見失うことは無いと思うが、悪人面というのは何故か皆同じに見える(笑)そのため、途中でてきたチャン兄弟がよく分からなかった。はじめ、息子を殺された父親が呼んだ殺し屋のはずだと思ったら、ひょんな事でいつの間にかカンと組むことになっている。また、多分前作にも出てきたのであろう結婚斡旋所(実は密入国ブローカー)のチャン・イスのヘタレぶりが際立っていたね。

映画は全体にマチェーテという刃物が振り回されている。マチェーテあるいはマチェトナイフは大ぶりのナタのようなナイフで、そのまま映画の題名にもなるくらい知られたナイフだが、日本人的には痛そう!でも切れ味悪!って思っちゃいます。なぜかというと、ナタなので切る時は振りかざすわけだから大ぶりになり見切られやすいだろうし、両刃ナイフのように刺す動作がない。振り回すための膂力が必要で、狭い場所だと色々な場所にぶつけてしまうだろう。しかし、映画の中で直撃を受けた班長はほんの数日で捜査に加わっている。

あと、パンチには音がつけてありマ・ドンソクのパンチは重低音だ。ここは特に面白かった

面白い映画ですが今の日本人には受けが悪そうと思ったら、公開四日目の月曜日の昼間とはいえお客さんは5、6人。残念。

主役のマ・ドンソクさんは、私にはかつての松方弘樹か梅宮辰夫を何となくイメージして見てましたね。
ただ、映画のテンポが私と合わなかったようで、後半少し眠くなりました。

じきょう