「拳(けん)は銃より強し」犯罪都市 THE ROUNDUP ますぞーさんの映画レビュー(感想・評価)
拳(けん)は銃より強し
マ・ドンソク
1971年韓国生まれのアメリカ国籍
ボディビルダーやトレーナーとしての
キャリアを積みながら2002年に
韓国映画で俳優デビューし
筋骨隆々ながら愛嬌も兼ね備えた
キャラクターで近年では国外にも
活躍の場を広げている
通称「マブリー」
タフガイキャラに関しては
ドウェイン・ジョンソンばりに
立ち回れる稀有な存在である
今作は2017年に公開された
「犯罪都市」の続編で
銃を持ってくれたほうがよっぽど
安心できる破天荒刑事の活躍を
再び描いている
何がすごいって
マブリーのアクション
格ゲーのキャラかって太さの
二の腕から放たれる
パンチ!ぶん投げ!
相手がつい浮き上がって
床や壁に叩きつけられる迫力
日本も優れた格闘家はたくさん
いますがなかなか俳優業に
転身する人(本腰入れる人)
がいないのもあり
新鮮に感じてしまいます
個人的に日本で一番演技うまい
格闘家出身者はガッツ石松
だと思います
さて今作
韓国内の凶悪犯がベトナム等へ
逃げ出し旅行客を狙って再び
犯罪を起こすなどが
問題となっている昨今
とある韓国の地上げ屋のドラ息子
チェ・ヨンギがホーチミンで
誘拐される冒頭
その実行犯の一人が
まさかの自首
ベトナム当局の要請で
マはチョン班長と引き取りに
行きますがその自首男は
誘拐された息子は
リーダー格のカンに殺され
埋められたにもかかわらず
腕を切り落として家族を
さらに脅しており
カンは狂ってるから
自分も殺されると
警察に保護を求めたとのこと
カンは韓国国内でも知られた
危険人物でマらはとりあえず
自首してきた男の共犯者の
もとを訪ねますがすでに
殺されており手がかりはなしも
ギヨンの遺体を発見
しかし越権行為で
ベトナムで暴れるなと
外交官に言われてしまいます
息子を誘拐された地上げ屋
チェ・チュンベクは復讐するべく
殺し屋を雇ってカンの始末を
しようとしますが
殺し屋は全員返り討ち
ただ誘拐でせしめた大金は
チュンベクに奪い返され
それを韓国に取り返しに行くと
カンは逆に電話越しに告げます
関係のあった
闇カジノの連中を脅して
マらも居場所を
突き止めますがそこには
返り討ちにあった殺し屋の
死体まみれ
隠れていたカンに襲われ
チョン班長も負傷し
怒りに任せてマはカンを
追い詰めますがあと一歩で
逃げられてしまいます
カンは韓国に密入国すると
知ったマは韓国に戻り
前回と変わり今度は結婚詐欺を
働きながら密入国を手引きしている
チャンを脅して港をマーク
しかしカンはまんまと入国して
チェ・ヨンギの葬式を警察が
マークしていたにも関わらず
今度はチュンベクを誘拐します
カンは今度はチュンベクの
身代金を要求しますが取引に
妻を指名して車で移動を指示
マは顔が割れているので
チャンに運転手をさせて
時間を稼いでいる間に
チュンベクを仲間の刑事の
負傷もありながらなんとか救出
それでもカンは
チャンが持ち逃げしようとした
身代金を奪ってバスに逃げ込みますが
しっかり張っていたマに
バスを止められそこからは
処 刑 タ イ ム
カンもそれなりに強いんですが
サシになるとやっぱりマが圧倒
精一杯の恨み節を言いますが
とどめの顔面パンチで完全KO
ポリスストーリー的な感じで
見やすい痛快アクションに仕上がって
いる今作ですが
犯人が警察にも殺し屋にも追われながら
それでも狂気的に撃退していくパート
など犯人役のソン・ソックの存在感も
光っていました
例によって銃を全然使わない
韓国刑事アクションですが
あれは銃規制が相当厳しいとか
あるようですが
(悪人伝でヤクザ同士が全員
柳刃包丁で乱闘するシーンあった)
それが逆に映画では
アクションシーンの見せ方に
生かしているような気がします
やっぱり面白い韓国映画
負けてられないところですが・・