劇場公開日 2022年11月3日

  • 予告編を見る

「超強くて型破りで愛嬌もある。マ・ドンソクの魅力すべてを推進力にして勢いづくシリーズ2作目」犯罪都市 THE ROUNDUP 高森 郁哉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0超強くて型破りで愛嬌もある。マ・ドンソクの魅力すべてを推進力にして勢いづくシリーズ2作目

2022年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

単純

興奮

マ・ドンソクの代表作の1本となった「新感染 ファイナル・エクスプレス」が2016年、その翌年に製作された主演作が「犯罪都市」。R指定の韓国映画の中で歴代3番目に高い興行収入を記録したといい、その勢いがシリーズ第2作となるこの「犯罪都市 THE ROUNDUP」に受け継がれ、前半のベトナムロケからも予算規模が拡大したことが見て取れる。

マ・ドンソクが演じる刑事マ・ソクトは、凶暴な犯罪者らを拳で次々に叩きのめし、昨今のコンプラなどお構いなしで被疑者を拷問して情報を引き出したり(“真実の部屋”シーンも前作からのコミカルなお約束)、捜査から犯人確保の過程で乗用車やバスを破壊しまくったりと、とにかく型破り。それでいて、相棒の班長とのユーモラスな掛け合いなどは愛嬌いっぱいで、“マブリー”の魅力が全部詰まったようなはまり役なのだ。

すでに第3作がクランクインしており、日本のヤクザ役で青木崇高が出演しているとか。2023年の公開を目指しているようで、こちらも今から楽しみだ。

高森 郁哉