「邦題はミスリードかな」ドライビング・バニー みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
邦題はミスリードかな
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原題を直訳すると、「バニー・キングの正義」。
「ドライビング」するシーンはごく少ないので、内容としては原題の方が合ってるのだが、「正義」という言葉がカタいのと、「リトル・ミス・サンシャイン」みたいなロードムービーとして売り込みたかったのかな?
主人公はクルマの窓拭きを仕事にしてる。
日本では見たことないが、オーストラリアではしばしば見かけた。最初見た時はビックリしたが、物乞いじゃないし、たくましいな、と思った。
主人公はハッキリ言って、キレやすいから身近にいると迷惑なヒト。
我が子と暮らせる日を夢見て頑張ってる。でも人生思い通りに行かず…
タイトルとあらすじから予想した内容と後半は違ってきた。
もっとほのぼのして、「周りに助けられてハッピーエンド」みたいな期待をしてた。でも「え?そっちに転がる?」という方向にストーリーが展開していく。
なかなか共感のしづらいキャラだけど、でも憎めない。そんなキャラを好演してる。
姪も葛藤を上手く演じてる。
暗くなりがちなテーマを「暗い映画」に落ちるギリギリのラインで踏み留まったバランス感覚は主演2人、周囲の人、そして演出の賜物だろう。
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