劇場公開日 2022年10月14日

  • 予告編を見る

「腕組みして自分を守り世界と闘う」キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5腕組みして自分を守り世界と闘う

2022年11月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

この映画はキュリー夫人が主人公というより原題のRadioactiveがまさに主題の映画だ。頭脳と背中がひんやりして恐ろしく、心は熱量でいっぱいになりそれが希望と絶望の両方に向かう。抽象的で時空を超えた映像は恐怖と愛に満ちていた。

ロザムンド・パイク適役。でも別のタイプの強さと明るさに溢れる彼女が好きだから見ていて辛かった。今年だか昨年出版された小説 "Lessons in Chemistry"を彷彿とさせる場面と登場人物の造型が多かった。ヘアメイクと衣装が素晴らしかった。そして長女・イレーネ役のアニャ・テイラー=ジョイにこの映画でも会えた。彼女が出るとワクワクする。

talisman