「【小さくてお喋りな貝のマルセル。或る事が原因で家族と離れ離れになるが、勇気を持ってTVのトーク番組に出演し、家族と再会する冒険と成長を描く“実写×ストップモーションアニメ”モキュメンタリー作品。】」マルセル 靴をはいた小さな貝 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【小さくてお喋りな貝のマルセル。或る事が原因で家族と離れ離れになるが、勇気を持ってTVのトーク番組に出演し、家族と再会する冒険と成長を描く“実写×ストップモーションアニメ”モキュメンタリー作品。】
ー まずは、この映像作品を発想した映像作家ディーン・フライシャー・キャンプ(本人役で出演もしている。)の才能には敬服する。
そして、小さくてお喋りで好奇心旺盛な貝のマルセルの靴を履いた可愛らしい造形も素晴らしい。-
■マルセルは体長2.5cmのおしゃべりな貝で、祖母のコニーと一軒家で暮らしている。
以前は家族たちと暮らしていた。が、当時家に住んでいたマークとラリーサが喧嘩別れした際に、マルセルの家族たちは身の危険を感じマークのスーツケースに逃げ込んだのだが、マークはそのスーツケースを持って家を出て行ってしまったのだ。
ある日、マルセルは新しく家に越してきた映像作家・ディーン(ディーン・フライシャー・キャンプ)と出会い、離れ離れになった家族を捜すため、彼の協力を得てYouTubeに動画をアップする。
すると一躍人気者になり、以前から見ていたTVのトークショー”60ミニッツ”から出演依頼が来る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ストップモーションアニメは好きなジャンルなので、結構観て来たがまさか実写とミックスさせる作品が公開されるとは、ビックリである。
・今作の魅力は勿論、マルセルの可愛らしい造形と、好奇心旺盛な姿や、祖母コニーを気遣う優しい姿である。
・マルセルの事がSNSに拡散し、彼と祖母が戸惑うシーンなども現代的で何だか可笑しい。(今作では、それを皮肉っていない所も、好感が持てる。)
<TVのトークショー”60ミニッツ”に出演した事で、ラリーサと連絡が取れマークの家に駆け付けるディーンとマルセル。
そこで、引き出しの中で出会ったマルセルの大勢の家族たちとの再会のシーンは良かったな。
今作は、作品発想の素晴らしさと共に、小さな貝のマルセルが祖母コニーの死を乗り越え、勇気を持ってTVのトークショーに出演し、家族と再会する成長物語でもあるのである。>