「Shellfish」マルセル 靴をはいた小さな貝 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Shellfish
ストップモーションアニメという、手書きアニメとはまた違う労力を要する作り方で、これをまた90分も撮るとなると大変な作業量だったんだろうなと思います。
今作のストーリーがとても珍しく、モキュメンタリーとして作品が進められていました。喋る小さな貝のマルセルに密着するという感じで、マルセルの哲学的な会話や、どこかへ行ってしまった家族を探す様子が事細かく描かれています。
ストップモーションアニメの世界のマルセルから見た景色がワクワクするものになっていたのも良かったです。食パンをベッド代わりにしていたり、缶やキーホルダーをエレベーターやロープウェイ代わりにするアイデア性に惹かれました。
中盤からはコミカルさが少し消え、ブラックユーモアと重いストーリーが展開されるので、そこまでのものとは思っていなかったので、悪い方に面食らってしまいました。展開も大きく動くわけではなく、ゆったり動くのでそこでウトウトしてしまいました。
家族総集合のシーンのインパクトは中々のものでした。これは時間かかったんだろうなと思いました。カラフルで画面いっぱいに家族が映る絵面は壮観でした。
マルセルの声を当てられたジェニー・スレイトさんの声がとても良く、年相応に生意気だけどどこか憎めないマルセルを見事に体現していたなと思いました。
手作りの良さがこれでもかと滲み出ていました。物語は分かりにくいところが少しありましたが、サクッと楽しむには十分な作品だと思います。
鑑賞日 7/11
鑑賞時間 13:35〜15:15
座席 D-3
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