「タイトル間違えてますよ?え?合ってるの???」僕の巡査 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル間違えてますよ?え?合ってるの???
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誰に感情移入するかでこの映画の語り手が誰なのか変わるのかもしれない。
私が感情移入したのはマリオンだったので、このタイトルに対しての違和感がはんぱない。
まだ救いがあるブロークバックマウンテンって感じ。
「古い時代のゲイを描く」としたときに社会的にタブーとされ、場所や時によってはその生命さえ脅かされるという点において、非常に暗く絶望的な時代だったことは想像に容易い。
故に彼らも生存権を掛けた生存戦略を行う、というのは自然な帰結だと思う。
けどね、人の尊厳踏みにじって生きるのであれば相応の苦痛が与えられてしかるべきなんじゃないのって気持ちになる映画でした。
マリオンの罪って言うけど、(当時として)合法的に殴り返した正当防衛だもんで、ぶっちゃけパトリックはマリオンを煽りすぎたよね。
あとお友達もカミングアウトするタイミング最悪なんだよなぁ…
どうして見つかるとこで盛っちゃうんだろうね。
起承転結として必要性は分かるけど、覗き穴は不自然だし、テンプレ感を強く感じる。
あと、どうしてゲイの恋愛はセックスを軸として設置しなきゃ描けないんだろうね。
男女のラブロマンスだと結構エモーショナルに描いてるのにね。
男女の間に垣根があるのだとしたら、私は男としての見栄がその1つだと思う。
妻には見せられない弱みを、パトリックにだけは見せられるとか、マッチョしないで済む心地良さみたいな方向性で描けないもんかなぁ…って思った。
てゆーか、マリオンのこと追わないんやな。
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