「絶望的な状況下にも希望がうっすら透けて見える67分」ウクライナから平和を叫ぶ Peace to You All よねさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望的な状況下にも希望がうっすら透けて見える67分
スロバキアのカメラマン、ユライ・ムラベツ・Jrがマイダン革命後のウクライナ紛争地域に暮らす人々に取材したもので、分離主義派の支配地域とウクライナ支配地域双方に足を運び何年にも渡って拾った声には戦争を望む言葉は一つもない。のどかだったはずの農村の玄関先には銃弾が飛び交い、家族や友人を失ってもなお平和を望んでいる。昨日まで鉱夫だった人も鉱山が閉鎖され家族を養うために従軍する。戦火に焼かれボロボロの村に暮らす人々になぜ戦争が繰り返されるのと思うかと問うと即座に返ってくる答えは余りにもシンプル。だからこそ希望もうっすらと透けて見える67分でした。
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