世界は僕らに気づかないのレビュー・感想・評価
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メッセージ性が高く、素晴らしい。今後の世界を変える映画。ガオさん美しい!堀家くんの目が力つよい!
LGBT、差別の問題について触れながらも監督自身トランスジェンダーと言うだけあり、35歳の若さで老成した作品で驚かされました。パートナー制度あるべきだし、できるなら育てたくても産めない家庭(カップル)に子供が育てられた方が良いだろうし、今の社会システムが本当に私達のいく世界と合っているのかさえ疑問視したくなる作品です。多くの人に見て欲しいので満点です!!!
親子愛が刺さった
2つのマイノリティを抱えて生きる主人公の、イライラややりきれなさ、怒り、苦しみ、いろんな感情が溢れていた。特に親子で言い合うシーンは毎回毎回泣けて仕方なかった。おしゃれをして、時々知らない言葉の歌をうたう母親。母親の明るさ、強さと弱さ。それと、それらにカメラを向ける主人公の描写が好きだった。何故撮っているのか、説明はなかったけれど、それでいいんだと思う。
2つのマイノリティ、つまり出自についてと、セクシャリティについて。2つのままならなさと思春期に同時に襲われる主人公は、ある時は必要以上に大人びて見えて、ある時は小学生のようにも見えて、俳優さんって凄いなと感じた。母親の少しカタコトな喋りも、演技で作ってるのかな?だとしたらすごくすごい。
出自についての落とし所が、過去の出来事についての本音を母親に吐露して、たった一言、フィリピンの言葉を喋る、というのが良かった。この辺り、鮭のとこらへんからは本当に、マスクがべしゃべしゃになる程泣いた。
ただ、これは好みの問題だと思うけど、セクシャリティについてのオチが…。幸せになれて良かったと思う反面、出自には無かったご都合主義的なものを感じてしまった。和解のシーンくらいで終わってれば丁度良かったかな〜。本当に、好みの問題だと思いますが。アセクシャルの同級生の話もよくわからなかった、いや、言ってることはわかるんだけど、このくだりいるかなって。
親子愛と性愛を対比させたら、まあこの話運びが順当なのかな?あとちょっと画面酔いしそうになった。
親子の描写が凄く良かったな。良すぎて、胸に迫り過ぎて、もう一度観たいと思えないほどに。良かった。
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