「鑑賞後に幸せな気持ちになれた映画」いつか、いつも……いつまでも。 スマイルさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞後に幸せな気持ちになれた映画
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ハートウォーミングな映画という言葉通りで、私は鑑賞後に幸せな気持ちになれた。その気持ちになれたのは、俊英と亜子の感情が変わっていく様、それに伴い周囲の人々の2人を思う気持ちがとっても温かいものに変わっていくその情景を観ていたからだと思う。
私は亜子がこれまでどんな思いで生きて来たのかを想像しながら観ていた。仕事をバリバリしている双子のサコと母親への劣等感にさぞ苦しんでいたんだろうと、亜子の言動、行動から感じた。そして亜子の諦められない夢。それがまた叶わなかったと分かった時の悲しさや無念さを、受け止めてくれた俊英。亜子と出会うまで、感情表現が上手ではない俊英が、こんなに変わるのかと嬉しい気持ちになった。亜子のことを毛嫌いしていたキヨさんが、気がつけば亜子の側で支えてくれていた。じいさんも亜子と出会った最初の頃の医者としての思いだけでなく、同じ屋根の下に住む子を大切に思っている様子が伝わって来た。私はこれらの変化を観ながら、ずっとこの家族のままでいてほしいと願うようになっていた。後半、俊英と亜子が月の道に向かって立っているシーンと、東京に帰るために家を出る亜子にキヨさんが声をかけるシーンでは、涙が出そうになった。そしてまた亜子がこの家に戻ってくると分かった時、私はキヨさんと同じようなはしゃいだ笑顔になっていた。鑑賞後にとっても幸せな気持ちになれた。また亜子、俊英、キヨさん、じいさんに会いに映画館に行きたい。そして幸せな気持ちにまたなってこようと思う。
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