「佐々木心音が光ってる」愚か者のブルース りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
佐々木心音が光ってる
昔、素晴らしい映画を作った監督の大根は、今ではすっかり過去の人となり、ピンサロ嬢タマコのヒモに落ちぶれ、映画のオファーが有っても何かと難癖を付けて断る日々を過ごしていた。そんなある日、タマコの前の男が現れしつこく復縁を迫られたので、大根とタマコは大学時代の後輩が館長をしてる広島のストリップ劇場に逃げてきた。2人は劇場に住み込むことになり、館長や歓楽街の仲間たちから温かく迎えられた。しかし大根がストリッパーに手を出そうとしたため、館長との関係に亀裂が入り、また館長は借金で首が回らなくなり劇場は解体されてしまった。大根とタマコはどうなる、という話。
舞台挨拶の回で3月に続き2度目の観賞をした。
落ちぶれた映画監督・大根役の加藤雅也はさすがの演技で、愚か者、がピッタリだった。
監督が登場人物の名前をおでんの具にした、って言ってたから、大根、タマゴ、ナス、つみれ、はわかったが、グロリアって何だろうと調べたら人参なんだとわかった。
熊切あさ美と小原春香はトップレスを拒否したらしく、女優として観客の期待に沿うという覚悟が足りない。その点、佐々木心音は矢沢ようこ仕込のストリップ嬢を素晴らしく演じてた。
ヌシ役の筒井真理子の存在感が凄かった。
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