「インド産映画にしては⋯」ヴィクラム shin-zyさんの映画レビュー(感想・評価)
インド産映画にしては⋯
インド産のアクション映画と言えば、とにかく荒唐無稽で派手で、あり得ないシーンの連続で、笑わせたいのかツッコミを入れさせたいのかようわからん、ハチャメチャなイメージがあるのですが(私は大好きです)、今作品は「ん?何か違うぞ」と思わせる、いつもとはひと味違う面白さがありました。
「あくまでも従来のインド映画と比べてですが」(この括弧付きの一文は以下の感想の大前提です)、アクションもどこかしらスマートで洗練されていて無駄がなく合理的で、物語の構成や登場人物の相関関係も少し入り組んでいて(観ている途中少しはぐれそうになります)、ちょっとした謎解きの妙味もあり、それに伴いスリルも加味されていて、派手なアクションだけに頼らない、いつもとは違う面白さを作りだそうとする制作者側の意図が垣間見えたような気がしました。インド映画の売り(?)である集団ダンスシーンもたった1つ!まあ、物語の性質上、ダンスシーンなど入れる余地などありませんでしたが、それはサービスというか、なんか無理やりねじ込んだ感はありましたね。
もっとも、そんな私が考えるような従来とは違う意図など制作者側には全くなかったかもしれませんが⋯。それでも観客を楽しませようという強固な意志は感じられます。
とにかく、3時間の長尺でしたが(これは通常運転)とても楽しめる作品でした。これだからインド映画はやめられないですね!
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