「今泉力哉監督の力量が発揮された一筋縄ではいかない「恋愛映画」。稲垣吾郎×玉城ティナの化学反応が特に面白い。」窓辺にて 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
今泉力哉監督の力量が発揮された一筋縄ではいかない「恋愛映画」。稲垣吾郎×玉城ティナの化学反応が特に面白い。
今泉力哉監督らしい、一筋縄ではいかない「恋愛映画」ですが、脚本の登場人物の雰囲気が稲垣吾郎に合っていて、なかなか展開が面白く143分という時間を感じずに引き込まれていく作品となっていました。
今泉力哉監督は小説家の資質もあり、本作では、その要素を上手く自身のセンスで映像化できています。
タイトルの「窓辺にて」とは、カフェなどの窓辺でガラスのコップに手をかざすと、手に光が映り込むわけですが、その映り込む光は様々な形や温度に変わることを意味しているようです。
冒頭の稲垣吾郎がカフェの窓辺にいるシーンがラストシーンにつながることでタイトルの意味が、より理解できる仕組みになっていると思います。
ラストシーンの時系列はどうなっているのかを考えると、いろんな伏線がキチンと回収出来ていて、1本の映画として上手く完結しているのが分かります。
本作ではそれぞれのキャストも光っていて、中でも「フリーライターを自然体で演じた稲垣吾郎×17歳の小説家を演じた玉城ティナ」の化学反応が引き込む力を発揮していました。
コメントする