「頑張って作ったのは認めるが、基本設定が大間違いな一本。インディを間抜けなじいさん扱いとか酷すぎる」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル kennyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0頑張って作ったのは認めるが、基本設定が大間違いな一本。インディを間抜けなじいさん扱いとか酷すぎる

2024年1月21日
PCから投稿

最初から最後まで金かかってる。最後ヘンシェル219だかハインケルなんちゃらだかの重爆撃機しっかり再現してるのも見事だわ(あそこだけ大興奮した。主脚折り畳み機構とかも見事に再現してるし)。アクションも満載で文句ない。

でも基本が酷すぎる。脚本……というか物語の骨格からして大問題。

まず、インディ・ジョーンズが主役じゃないという致命的欠陥がある。インディが名付け親になった親友の娘が主役。インディはこいつ(と部下の小僧)に振り回されるだけ。インディの親友船長が死んでも女が大喜びで宝の謎をペラペラしててさすがにインディが怒るレベル。

最後のクライマックスもインディは全然活躍できず、その女に殴られて気絶してるうちに現実の日常に戻ってくるという情けなさ。そんな脚本書くかあ?

おまけになにかインディ絡みのアイテムが画面に映る度にジョン・ウイリアムズのインディテーマがこれみよがしに流れるのもうんざり。なんというか、この音楽の入れ方とかbgmの作り方が古臭すぎる。

創り手はもうインディ・ジョーンズというipはこれで終わりだと思ったのだろう。なら最後にじじい使い潰して骨までしゃぶるぜ……といった印象。つまりインディ・ジョーンズシリーズのファンの気持ちを逆なでして最後の金をむしり取る感じよ。

まあその意味でこれでシリーズ終わりにしてくれてよかった。老残インディがスクリーンに出るのはもう哀れすぎる。。。。その意味で創り手と当方、両端から同じ結論になったわ。皮肉なこった。

kenny