「インディー冒険記完結編」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル sumichiyoさんの映画レビュー(感想・評価)
インディー冒険記完結編
完結編としてふさわしい壮大なエピソードでした。
本作は遺物を手にした時点で終わるアクション活劇にとどまらず、その先が用意されていました。一人の考古学者・冒険家として答を見いだせた結末だったと思います。
また、歴史を感じさせるロケーションの風景が印象的でした。モロッコの石造りの古代都市フェズ、古代から多くの人を魅了したシチリアの島々が、現代の撮影技術で石の模様や砂漠の砂粒すら鮮明に見えるほど美しく映されていました。
その他、シリーズらしさもそのままでした。独特な洞窟やセットの数々、複雑な謎やトラップ。それらを解くインディーの姿が若々しく見えました。
主演のハリソン・フォードは体力的な衰えが見えましたが、それをマイナスに見せない貫禄あるアクションでした。対する、フォラー役のマッツ・ミケルセンはどこか抜けてて憎めない敵キャラクターがシリーズらしさを感じさせてくれました。
個人的には、名作シリーズが完結してよかったです。単なる冒険映画としてではなく、インディアナ・ジョーンズという冒険家の半生として心に刻まれた作品になりました。同時に、幼い頃から見てきたハリソン・フォードを今でもスクリーンで見られて嬉しく思いました。映像技術が発達しても、昔と変わらず俳優や映画監督などの努力が映画を作り上げていることを実感した作品でした。
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