ワタシタチハニンゲンダ!のレビュー・感想・評価
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日本の外国人差別をまとめた映画
日本の外国人差別をまとめた映画
ウィシュマさんのことが多いと思ったけど
最後の20分くらいにまとめている
在日韓国朝鮮人の差別から始まり
それが技能実習制度、入管などに広まっているように感じる
在日韓国朝鮮人差別、技能実習制度、難民の扱いの問題
の流れになっている
民主党政権のときに
外国人学校について支援をしていたが
安倍政権では朝鮮学校が排除されてしまった
その理由が北朝鮮問題が理由だと説明されていたが
「朝鮮学校=北朝鮮と関係がある施設」
国民がもっている曖昧なイメージを利用して
政権浮揚のために政策をきめているのではないかと思ってしまった
難民を入管に収容し
医療もまともに受けさせないで最終的に強制送還をしてしまう
難民申請をしている人は母国に帰ると命が危ない人も多いという
近年では川口市で騒動となっているクルド人も同じように
母国に帰ると命が危ない
ただ、自分を含めて日本人はそこまで知らない人が多いのでヘイトが煽られると
拡散されやすいのだろう
特にネット社会ではこれが顕著になっている
外国人技能実習制度については
日本は移民を受け入れないというタテマエをもっているが
経済界から労働力が欲しいと要請されて、技能実習生が増えてきたらしいが
彼らの転職ができなくて、しかも借金をしているので国も帰れないという。
外国人労働者はバブル景気のころに増えていたが
バブル崩壊でしわ寄せがきているらしい
日本も今は「人手不足」とされていて外国人労働者が歓迎されているようだが
環境が変わり「人手不足」がなくなったら、さらに外国人労働者に厳しくなるのだろうか?
2021年の入管法改正が問題となって一度廃案となったことが
この映画で描かれていたが
同じようなものが2023年に成立し、2024年から施行されたらしい
入管の映像を見ていると心が締め付けられるくらい辛い
日本人は外国人に対してこんなことをしていたんだと驚愕した
将来、これらのことによって
日本の国際問題となり「謝罪と賠償」を求められたらどうするんだ?
【日本は何時になったら、多民族多文化共生社会になるのか。長きに亘る日本の外国人差別を描いたドキュメンタリー作品。】
- 以前に 「東京クルド」「マイスモールランド」を鑑賞していたので、クルドの民に対する日本の不寛容な姿勢は知っていた。
このドキュメンタリー作品では、更に朝鮮の民達に対する長年に亘る差別や外国人技能実習生制度の実態に付いても、描き出している。-
◆感想
・入管組織の腐りきった実態に付いては、上記二作品のレビューで私の想いを記載しているので、ここでは触れない。だが一言だけ言えば、入管組織は一度ゼロベースで見直す必要がある事は、間違い無い。
・朝鮮民族に対する長年の差別についても、知識としては知ってはいたが、映像で観ると生々しさが凄い。
- 必要な時には、強制的に日本に連れて来て、要らなくなったら国に戻すと言う身勝手さ。又、仕方なく日本で生きる事を決めた人々への様々な教育制度を含めた差別。ヘイトスピーチの実態。-
・近年、問題が多発している技能実習生制度に付いても、実態を焙り出している。
- 若いアジアの若者に対し、恫喝する愚かしき男の姿。
一方では、最初は技能実習生に対し、単純作業しかさせていなかった経営者の奥さんが"僕らは人間です。"と言われた経験を、涙を流しながら話す姿に救われる。-
<現代日本は、慢性的な人手不足が続いている事は周知の事実である。だからといって、技能実習生制度を乱用して、外国人の方々を動物の様に扱う事は論外である。
又、在日朝鮮人に対する長きに亘る差別や、人手不足なのに、環境の悪い入管施設に長年勾留し、挙げ句に強制的に送還する入管法、及び入管組織の劣悪さ。
外国人の方々への、誤った行政の行為に対し、司法が機能していない実態。
この国が、多民族多文化共生社会になるのは、何時になるのであろうか。
今作品は、観る側に多くの重い問い掛けをして来るドキュメンタリー作品である。>
<2022年7月9日 刈谷日劇にて鑑賞>
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