動物愛護法のレビュー・感想・評価
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難題への挑戦
埼玉で猫13匹を生きたまま火や熱湯を浴びせ虐殺、その模様をネットに上げていた男が動物愛護法違反で逮捕されましたが懲役1年半、執行猶予4年という軽犯罪並みの結果に22万人の抗議署名が寄せられたそうです。
犬や猫の殺処分を問題にした保護活動家の映画はいくつか作られていますが虐待をネットに晒す愉快犯を正面から追ったドキュメントは稀有の存在、実名や顔こそ晒しませんが犯人たちへの突撃インタビューの迫力はマスメディアではできない一線すれすれの緊迫感に満ちており、取材陣の努力に敬服いたしました。皆が皆、判で押したようなおとぼけぶり、反省の色がうかがえないことにも唖然とします。
これまでは、動物をみだりに殺傷した場合の罰則は2年以下の懲役または200万円以下の罰金でしたが、2020年6月より改正され、5年以下の懲役または500万円以下の罰金になりました。動物虐待や遺棄をした場合の罰則も、100万円以下の罰金だけだったものから1年以下の懲役が追加され多少厳罰化されているようですが製作陣にしてみればまだまだ納得の行くものではないのでしょう。
現実に心なき連中は老若男女に及びますので法で律するのが手っ取り早いのでしょうが、人として寂しい現実ですね、病であれば治療や予防法が必要ですし、家庭での情操教育の在り方にも啓蒙が必要なのかもしれません・・・。いずれにしても難題ですね。
法改正の切っ掛けになるであろう力作
この映画の伝えたい大切なメッセージが多くの人々の心に届き、一刻も早く法改正の切っ掛けになって欲しいと強く願います。
北田監督、何時も素晴らしい映画を有難うございます。
動物愛護法で守られているのは動物か人か?
現行法において動物が物同然に扱われている限り、動物虐待に対する罪は軽いままで、犯罪はなくならないという現実に、ショックを覚えました。大切な命を守るため、私たち一人一人が立ち上がり、声をあげていく必要性を感じました。
動物愛護法とは…
日本は先進国とありながら動物愛護法は本当に遅れだらけの国だと思う。
どんなに残酷な事件でも実刑にならないこの現状は明らかに異常だと思っていますが、この映画が世に普及されて何かが変わる事に期待してしまいます。
過去の虐待事件のその後を詳細に追いかけてあり多くの方に見て考えてもらいたいと思いました。
動物虐待の世界と日本の司法の現状、どちらも衝撃的でした。
動物虐待の世界の現実と動物を守る日本の司法の現状、どちらも衝撃的でした。
4年という長い歳月をかけて取材なさったドキュメンタリー映画、すごいチカラある作品だと思いました。
弱いいものが守られないのは社会の常のような気がしますが、せめて動物だけは守ってあげなくては誰が守るんだ!という強い気持ちになりました。
微力ながら、自分にできること、考えていこうと思いました。
動物愛護に少しでも興味のある方、おすすめです。
愛護ザル法と無責任すぎる行政。 一体この先どうやって動物達を護れる...
愛護ザル法と無責任すぎる行政。
一体この先どうやって動物達を護れるのか?エンディングロールの頃、犠牲になった天国の子達が私達に問いて来ます。
後半はサイコ達の心の闇にも迫りその本性が垣間見えてく。
今、同じ社会に生きてる恐怖と不安を覚えながらもタブーだった闇に勇気をもってフォーカスして下さり、この映画を老若男女一人でも多くの方々に見て頂き知って頂きそして一緒に考え伝えていきたいと思いました。
最後に不幸にして犠牲になった子達に同じ人間としてお詫びをしたい。
そしてこの理不尽な世の中を変える事が私たち残された人間の責務なんでしょう。
この映画を制作された北田監督、出演スタッフの皆様ありがとうございました。
世の中の歪みを暴き出した問題作
かつて日本中を震撼させた凶悪殺人事件の犯人が前段階で行ったのは動物虐待事件。
ゲリラ兵士のように実践訓練を受けていない犯罪者たちは、生身の人間を切り刻む前に生身の動物で試す。つまり凶悪事件に直結するのは、動物虐待事件。
それなのに司法における動物愛護法は絵に描いた餅のように、本当の効力を発揮せずに結局のところ加害者と身内を助ける形になっているのが現実だ。
この映画は、今やマスコミすらジャーナリズムを忘れてしまって真実を報道せずにいつも誰かを擁護、誰かに忖度する世の中にあって、現代人が抱える心の闇、ご都合主義の縦割り社会を鋭くえぐる問題作だと思います。
いかに動物虐待犯罪者が動物愛護法を軽視してるか。
また、罪を犯す側のみならず、法を執行する側にも動物愛護法への軽視が浮き彫りになっている。
被害者が人間ではないということが、これほどまでに理不尽な世の中を当たり前にしている。
いったい立法府が作った動物愛護法とはなんなのか?いったいなんのために作ったのか?
そんな事を深く考えさせる秀逸な作品です。
愛護動物が法律で護られてるなんて嘘やん
これ見たら、動物愛護法って何なん?って思った。動物を護るための法律ちゃうの?!護ってるのは、動物じゃなくて、人間オンリーや。真実を教えてくれてありがとオ。動物好きも嫌いな人も見たらええと思うよ。
切り口が非常に秀逸で見応えがあり、誰もが深く考えさせられる、大変素...
切り口が非常に秀逸で見応えがあり、誰もが深く考えさせられる、大変素晴らしい作品です。
映像にある事象が、今の日本で起こっているだなんて信じられない事実ばかりです。そして次から次に驚くような展開があり、終始感情が大渋滞していました。これだけのシーンを捉えたドキュメンタリー作品、死に物狂いで取り組んだ製作者の執念を感じました。
現実に起こっている身近なことだからこそ、ひとつひとつの事象の衝撃は鮮烈に自分ごととしてのしかかってきて、週末に大きな映画館で見て感動したはずの商業映画が霞んでしまうほどです。
テーマは動物愛護法ですが、広義的には日本の在り方まで考えさせられる内容なので、動物や法律に特別関心のある人でなくても、見てほしいと思いました。とても重要なメッセージの込められた作品です。
動物達に心から誤りたい
同じ人間として、こんな目にあわせてしまい、動物達に本当に申し訳ない気持ちで一杯になりました。こんな惨劇があちこちで起きているなんて、余りにも悲しすぎる。
動物にも命があり、熱湯をかけると熱いし切り刻まれると痛いのです。そんな当たり前の事が分からない、若しくは分かっていても平気でいるなんて正気の沙汰では無い。
司法でがんじがらめにする事には元々肯定的ではないが、司法で縛らないと悲劇は繰り返されるのも事実。1日も早い法改正を心から願いたい。
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