「とうとう塩子がやってくる~。」呪い返し師 塩子誕生 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
とうとう塩子がやってくる~。
最初は題名どおり呪い返し師塩子だったが、中盤からは名探偵塩子になり、最後は天狗退治までやってのける。
宗教的な意味はわからないが、広い意味では呪いなのだろうか。中盤からは題名の呪い返し師という範疇を超えてしまっているような気がする。
前半と後半では別の映画となり、後半の方は天狗と赤鬼か出てきて面白くなってはくるが、あれ、呪い返しはどこにいった?という疑問がわいてくる。
呪い返しはあくまで念力や結界のような世界の話かと思われるが、見えない世界では赤鬼が金棒で天狗の頭をぶん殴るような格闘が行われているということなのだろうか。
塩で五芒星を書いてお焚き上げをすると、リアルな呪い返し師塩子が現れ、素うどんを食べ、呪いをとき、風とともに消える。
その賀茂野塩子はリアルな世界に財閥の御令嬢として存在し、憑き物としての天狗と格闘する。
それはリアルな世界なのか、異次元の世界なのか?
最後は女子高生による仏教の六大煩悩と思われる発表会で終わる。
話を盛り過ぎて、結局、塩子という存在は何者で、時空を自由に移動できるのか、それはなぜなのかなど、この映画を観ているだけではわからない。
「とうとう塩子がやってくる~」や「素うどん食べたい!」「鍋焼うどん食べたい!」など見ると、もう少しコメディタッチに寄った方がよかったのではないだろうか。
プロデューサーがほとんど素人だとは思われる。
まあ、信者さんが楽しめたらいいのかもしれませんが、それだったら映画館で公開しない方がいいかもしれませんね。
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