「ボンヤリしかわからなかった「呪い」が理解できた。」呪い返し師 塩子誕生 愛知一朗さんの映画レビュー(感想・評価)
ボンヤリしかわからなかった「呪い」が理解できた。
「呪い返し師」という聞き慣れないタイトルに興味を持ち、公開2日目の土曜に見に行った。ストーリーや映像的「怖い」と言うより、知らないうちに呪い呪われている現実が身につまされ、それを知らないでいること自体が怖いと感じた。(私はあの世の存在を信じているので、本作で端的に描かれている、この世での生き方や思いが、死後、天国か地獄のいずれに行くかを決めるという宗教的な考え方は、とても理解できた)
主人公の霊能才女・塩子は、キュートかつ男前に描かれていて、魅力的(人間なのか、超人なのか⁉︎)。
ある意味、道徳的・教養的で、「(よくある)とにかく観客を怖がらせようとするホラー系映画」とは一線を画す印象。悩んでいる人は観たら心がスッキリするかも。(百武朋氏による鬼や天狗のデザインがややマンガ的に感じたので0.5減点)
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