C.R.A.Z.Y.のレビュー・感想・評価
全4件を表示
2度びっくり
産院とバイクの運転中のシーンで。
や、椅子から飛び上がっていたかも(汗)
幼いザックがホント可愛くて可愛くて。襟足の金髪も。
しかし、なぜか男しか生まれてこないザックの家。
夫婦仲はいいのだが、兄弟仲は良いとは言えないし、親子関係も良いんだか悪いんだか。
ザックだけを連れ回すお父さん。極端過ぎ。
子供たちへの愛情の掛け方に偏りがあるのはなぜだろう。
ホモという言葉に過剰反応するお父さん。
メインテーマはそこなんだけど、それしかないというか、割と単調にも感じてしまった。
クライマックスは…砂漠??よくわからん。
男らしさを求めるなら、マッチョな三男でいいのに(笑)
しかしタイトルが兄弟の頭文字って、ここで知るという…お恥ずかしい。
何度か出てくるコレクターズアイテムのようなレコード。
意外なところで見つかったりして、面白かった。
服装や家、レトロな雰囲気がいい。
最後の最後にC.R.A.Z.Yの意味を知り、グッときました
ある家族の物語なのだけど、LGBTやドラッグといった社会問題も描いています。
色々考えさせられました。
ドラッグに関しては家族としてもう少しできることがあったのでは?と思いました。
え、そこで家から出して一人にしたら悪い結果しか待ってないのでは…と。
日本とは合法、違法の基準が違うのかもしれないけど、ドラッグが身近にある感じがして怖く感じました。
音楽は、聴いたことある気がする〜くらいでしたが、ドンピシャ世代ならもっと心に響いたと思います。
最後にC.R.A.Z.Yの意味がわかりました。
お父さんがあのレコードを大切にしていたわけがわかりグッときました。
CRAZYまた割れるか!
予想を超えて素晴らしかった!クリスマス生まれのザックのLGBTへの苦悩をベースとして、イカした音楽に乗せて家族の絆が描かれていました。
C→クリスチャン→活字バカの真面目くん
R→レイモン→モテ男の不良
A→アントワーヌ→筋肉バカのマッチョマン
Z→ザック→LGBTとクリスマスに生まれた上に父親の古い価値観との葛藤の思春期を過ごす主人公
Y→イヴァン→末っ子キャラ
の5人兄弟。
父の大切にしているCRAZYというレコードを割ってしまうザック。
自分探しの旅のエルサレムで奇しくも同じレコードを見つけるも、再びいとこが割ってしまうシーンではうわっ!
という声が私も含め劇場のあちらこちらで響き渡りました。
レイモンの葬儀では元カノが虐げられて別れても参列する健気さにうるうる。
からの、母親のアイロントーストたるや!
レイモンが好きだったアイロントーストを焼き続ける母ちゃんの姿に胸が痛みました。
デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ローリング・ストーンズなど名曲の数々にドキドキ。
父ちゃんがたまに歌う歌は、日本で言えばマイウェイだ。
マイウェイを歌う憎めない旧態依然おじさんそのものだ。
ザックの彼女に関しての関係はボヘミアン・ラプソディのフレディ・マーキュリーを彷彿とさせました。
時を経て、父も寛容になり、家族は続いてゆく。
もっとたくさんの人に観て欲しいスタイリッシュな映画でした。
【C.R.A.Z.Y.が頭文字の5人兄弟と、両親との関係性の変遷を、1960年代当時の同性愛者への偏見を背景に描き出した作品。家族とは、時にぶつかり合いながらも、深い絆で繋がれているのである。】
ー 1960年のクリスマスに、カナダの地方都市で生まれたザック。(マルクアンドレ・グロンダン)は、怪我人の事を考えるだけで、その人を直す事が出来る特別な才能を持つと、周囲から信じられている。ー
・だが、3人の兄との関係は最悪。(その後、5男が誕生)
・ザックは、父ジェルヴェから愛されつつも、幼き時に生まれたばかりの5男を女装して面倒を見ていた事を見られた事から、同性愛の傾向がある事を激しく非難される。
・そんな、ザックが自らの誇りを守るために頼ったのは、ガールフレンドのミシェル、ロックンロール(特に。グラム・ロック)、母が憧れる聖地巡礼・・。
・だが、救いへの道はナカナカ見つからない・・。
・そんな中、ザックとの関係性が最悪ながら、実は最も近い存在だった次兄レイモンの薬物死が突然訪れる・・。
<ザックの家族が兄弟たちが小さき時から参列する、それぞれの想いが交錯するミサや、長兄の結婚式、次兄の葬儀などの儀式の描き方が秀逸である。
ザックが成人し、エルサレムを旅している時に見つけた、幼き時に割ってしまった父が大切にしていたレコードを見つけるシーン。
そして、初の男性との経験後、砂漠を歩くザックの姿の映し方。
又、デヴィッド・ボウイのペインティングの真似をしたザックが愛するボウイの名曲”Space Oddity"などの歌が物語を彩る。
今作は、深い繋がりがありながら、時代的な同性愛者への偏見やお互いの齟齬により、時にいがみ合いつつも、根底では深くつながっている家族愛を4男ザックの人生を軸に描いた物語である。>
■何故、この作品が2005年に日本で公開されなかったのであろうか・・。
謎である。
全4件を表示