「カタチあるモノは、壊れる。そして…」C.R.A.Z.Y. momo8さんの映画レビュー(感想・評価)
カタチあるモノは、壊れる。そして…
形あるモノは、壊れる。そして、大切にしてるモノほど、壊れ易い。
大好きなジャン=マルク・バレ監督。ホント、お亡くなりになったのは、残念です。しかし映画は存在し続けるので、ありがたい事です。
1週間限定の上映なので、最優先して鑑賞。入場特典で扇げそうにない、ヘラヘラのうちわを貰ったf(^_^;片面はお父さんが大切にしていたレコード。片面は家族の写真…でもお母さんは写ってなかった。この映画は、ある意味お母さんの物語だと思ったんだけれどね。
このお父さん、かなり変人、頑固親父とまではいかないけれど。レコードと車をこよなく愛し、パーティーで変な歌を歌う…ちょっとケビン・スペイシーに似てる。この父親と5人兄弟の4男坊・ザックの確執を主に描いています。
クリスマスに生まれ、病院で父親に抱っこされている時に、ちょっとした事故で、落とされます。新生児があの高さから落ちて、無事だとは思えないけど、ここは目をつむりましょう。特殊な能力があると云われ、遠隔でやけどやケガを治したり出来る。実は母親もちょっと特殊能力の持主なんです。
7人も家族がいると、色々な理由で仲の良し悪しが出てきます。
ザックは、父親に7歳まで特別に可愛がられ、ある事件をきっかけに険悪なムードになります。可愛がられていた時の幸せな気分を取り戻したくて、元の父親に戻って欲しいと願うのですが、思い通りにはいきません。思春期にゲイの方向にまっしぐらかと思ったが、そうではなく、自分探しの旅に出て、旅先でかつて壊してしまった父親の大切なレコード(輸入盤の方)を見つけます。父親を喜ばせようと持ち帰り、そこで五男坊が。レコードってあんな簡単には割れないと思うけどね。
お母さんが素晴らしくキチンと老けていてびっくりした。アイロントーストはどんなお味(食感)なのだろうか?
今晩は
今作はとても面白かったのですが、2005年に公開されなかったのは何故だろう・・、と思ってしまいました。
今年は(予想してましたが)スタンプラリーはないみたいですね。では。