「制作当時の感覚で鑑賞したかった」C.R.A.Z.Y. kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
制作当時の感覚で鑑賞したかった
デヴィッド・ボウイというアーティストを知ったのはレッツ・ダンスのとき。80年代の流れに合わせたポップなアルバムだった。その時点ですでにボウイのアルバムはかなり出ていたので昔の作品を追い切れる感じではなかった。でも音楽雑誌に書いてあった「時代がデヴィッド・ボウイに追いついた」みたいなコピーが印象的だった。昔のボウイはメイクしていてサイケで時代の先端を先取りしていたんだろうなと。
本作に登場するデヴィッド・ボウイの曲はスペース・オディティ。いろんな映画に使われていて個人的には大好きな曲だ。でも顔にペイントをして部屋で1人歌う主人公をホモ呼ばわりする奴らがいることに驚いた。時代的にはホモと呼ばれてしまう感じだったんだな。映画「エルヴィス」ではプレスリーもホモ呼ばわりされていたくらいだし時代感がなせることなのかもしれない。
かかる音楽も時代感の演出も悪くない。後半明らかになるタイトルの意味も面白い。でも、あまり心には響かなかった。この手の映画が増えてしまったせいなのかもしれない。制作された当時の感覚で鑑賞してみたかった。
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