「脚本を超えてゆく俳優陣の力」1秒先の彼 R41さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本を超えてゆく俳優陣の力
ファンタジー作品
すべてがストップモーションした1日
神様の調整 苗字の画数に掛かる時間の不公平の調整
その唯一の経験者だった皇一の父
世の中のスピードについていけなくなり自殺を試みた瞬間、ストップモーションが起きた。
ほとんどの人に時間調整が行われても、苗字を書くのに時間がかかてしまう人だけが通常時間のまま移行するようだ。
「皇一」のように、より短い時間の人は更に時間調整がされるようで、それが彼の寝坊 つまり、もう1日固まり続けたが故、1日の記憶がない。
父の説明にもいまひとつ納得できない。
説明に終始しているがよくわかりにくい。
さて、
長曾我部麗華 ストップモーションの中動けた彼女 同じく動けたバスの運転手に依頼し、天橋立へと向かう。
彼女はそこへ向かう途中に交通事故で両親を亡くし、病院でいたずらっ子の皇一と出会う。
彼女はバスの中で偶然彼と思しき人物を見かけ、郵便局のネームプレートで確信した。
ずっと想い続け、私書箱に手紙を送り続けてきた彼女は、幼い時に約束した文通のことをどうにかして彼に思い出してほしかったに違いない。
桜子に騙されているという説明もできず、桜子に酒を浴びせ強い口調で文句をいうが、逆に小川に突き落とされる。
朝目を覚ませば、そこにはストップモーションした世界が広がっていた。
生まれて初めて蚊を潰したのも、時間が止まっていた所為。
この異常な世界の中で一人騒ぐ運転手 乗客に皇一 彼女の閃き 天橋立 基本的に不可能なこともできてしまう「いま」 1日がかりの大仕事 思っていた夢の実現
そして戻る途中、もう一人動ける人間の存在に気づく。 皇一の父 彼の思い 実家に行き妻の手の中に忍ばせたミョウガ 家族写真撮影 そのどことなく不自然な「いま」が、父の住む世界なのだろうか?
そして伏線の「パピコ」 父にとって息子に頼まれたままになっていたこと。それを麗華に頼む。
また、
皇一
彼は写真屋に自分の写真が飾ってあるのを見て、やがて遠い過去の出来事を思い出す。
そしてたどり着いた天橋立郵便局の「私書箱」 大量の手紙 いま届いた手紙の中に見る覚えのない写真 ようやく思い出したあの日の出来事。
しかし、それ以来彼女は現れなくなった。
異動届けを出してまで彼女の実家の傍の天橋立郵便局に行ったものの、それ以来私書箱に手紙が来ることはなくなった。
そうして1年
「切手を下さい」
それは彼女だった。
「ある方に頼まれて」
そう言ってパピコを渡す。
ようやく出会えた二人。
さて、
彼女の実家傍であるならば、彼女の名前も知っているならば、実家を突き止めることなど局員にしてみれば造作もないこと。
原作の「1秒先の彼女」を知らないのでわからないが、このあたりがリメイクの難しさなのだろうか?
全体的構成はよくできている。
清原果耶ちゃんの「あの1日」の演技はとても印象的だった。麗華の想いに「無心」さが出ていてそのチャンスにかける思いがよく出ていてよかった。
作品そのものも面白かった。
しかし、ファンタジー以外の部分でどうしても「なんで?」と思ってしまう点だけが惜しかった。
ご返信いただきましてありがとうございました😊
詳しいご考察ありがとうございます😊
時間+苗字の総画数となりさらにややこしくなって‥‥。
やはりオリジナルが良かったです。
こんばんは♪共感ありがとうございました😊
↑琥珀糖さんと同意見。なぜ?と思われるのは、多分、オリジナルと男女入れ替えているので無理が生じているようにも思います。私もオリジナルの方が楽しめました。
本作岡田将生さんが超イイ❣️
清原伽耶さんは、女性になった無理を強いられての演技が多々あるかと思いました。突き飛ばされたのは、京都河原町通りと並行している木屋町通りにある川だと思われます。