「奥原兄妹」1秒先の彼 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
奥原兄妹
オリジナル作未鑑賞 やはり清原果耶目当ての観賞 NHK朝ドラ『なつぞら』での兄妹役は、その後の活躍等により、今後も色々な作品で共演するだろうと期待してるが、さて、今作では・・・
先ずはとりもなおさず、故笑福亭笑瓶にご冥福をお祈りしたい 『鶴ちゃんのプッツン5』での軽妙なお笑いは、関西のベタとは違う何故か小気味よさを子供心に感じ取れて、好きな芸人として認識させて貰っていたものである
改めて本作ではオリジナルとは男女の役を逆にしての脚本とのことで、久しぶりの山下監督、そしてクドカンの脚本という座組での作劇である 子役に"怪物"の柊木陽太が出演してるのもトピックであろう
オリジナルとの比較は出来ないが、敢えて本作だけを観ての感想に留意させて貰う
現在流行りの"時間モノ"とは分ける、かなりご都合主義的というか、理屈として成立しないプロットを敢えて落とし込んだ勇気に先ずは賛辞を贈りたい 屁理屈として、世間とは時間軸がズレている人が、どこかのタイミングで平等になるように24時間をおまけしてくれるというファンタジーは素直に面白い発想だと思う 勿論その間も時間は流れているので朝昼晩は訪れる 時間が止まっているのではなく、片方は時間が失われていて、そしてもう片方は時間を余分に得られるという、お互いが認識した状態を前提に謎解きをドライブしていくストーリーテリングになっているのは、意見は分れるだろうが自分は素直に受け入れられたし、せっかちに時間を前借りしてる人がその借りた時間の利息を払うという発想も哲学的だ 生物が一斉に停止した世界で、AVジャンルであるところの『時間よ止まれ』的世界を、女性が主体で構築していく流れも違和感無く鑑賞出来る AVといえば男優シミケンが出演しているのもニヤリとさせるし、意外に演技が様になっているのも驚く
小ネタばかり回収するのもクドカンならではの愛嬌といったところか(ワイルドスピードの異名を紹介する件も、まさに仮面ライダーのオープニングを模した演出にセンスを感じる) クライマックスの交通事故からのラストの天橋立郵便局での邂逅は、もう一捻り欲しかったなと思うのは無いものねだりか(苦笑 2回も交通事故に遭わせなくても、二人の邂逅を演出できるアイデアを模索させてしまうのは、もしかしたら狙いだったのではと勘ぐるのも今作の愉しみかも知れないw
色々とツッコミどころ満載も含めて、今作の話題性、そして緩さに邦画の逞しさを感じさせる作品である
コメントありがとうございます。
お父さんの掘り下げには、ハジメくんが目を覚まさねばならずシナリオ上厳しいんでは? あの集合写真は使いようが有ったと思いましたが。
とにかく文章に触発された事を何でもコメントしていただければ嬉しいです。又宜しくお願いします。
元ネタ面白いぞ、俺ならこうするとシン目線で作ったのかもしれませんね。義弟なかなか良かった、ゴム握らせる所とか。自分が一番ツボだったのは日焼け、ラストはレイカちゃん視力が?! と邪推してしまいました。