「テレビで十分」七人の秘書 THE MOVIE odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
テレビで十分
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七人のヒロインが結集して悪党どもを懲らしめるアクション・ドラマはいかにもテレビらしい企画ですね。
7人というのは七人の侍以降、強者を束ねる枕詞、女性アクションものではチャーリーズエンジェルの流れでしょう。
それにしても、プロットは今一、市長が殺されたのに警察が一向に出てこず、素人集が探偵ごっこで事件解決ではサスペンスとしてもご都合主義が見え見えの嘘っぽい展開。
ただ、悪者退治の単純な勧善懲悪ではひねりがないと思ったのか、味方と思わせて別の陰謀が潜んでいたとは、脚本の中園ミホさんの「これでどうか」と言う、どや顔が目に浮かびます。
芸人さんが敵役だからブラックコメディかと思ったら、さして可笑しくもなく、むしろ、鶴瓶師匠の悪役ぶりはギャップどころか地ではないかと思わせるくらいやばかった、師匠、恐れ入りました。
アクションも男どもが見掛け倒し、弱すぎで無理やりヒロインチームの勝ちの雰囲気、ただ「土竜の唄」でおなじみのパンチラ・キックは無かったが菜々緒さんだけは相変わらず魅せてくれました。
元はテレビドラマと思えば許せるのだが、2時間の映画にしてみると無駄に長い、テンポが悪くイライラするし、例によって悪者同士がせせら笑いで続編を臭わす終わり方、なんとも後味の悪い結末でした。
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