「ドラマを楽しんでいた自分には十分楽しめた」七人の秘書 THE MOVIE GreyWagtailさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマを楽しんでいた自分には十分楽しめた
テレビドラマシリーズの映画化であり、その延長線上にある作品である。そして、映画化ということでドラマと方向性が変わってしまうようなこともなく、しっかりと七人の「次の活躍」が描かれていてよかったと思う。
自分の中では、テレビドラマの映画化作品という括りで「コンフィデンスマンJP」「ルパンの娘」映画版と並ぶ楽しさであった。
ドラマ未見の人たちが評価を下げているようだが、正直、本作から見始めてはいけない。というか、テレビドラマ放映の内容を見ないでいきなり途中から見ようという気になれるのが不思議でしょうがない。
「ここからは引き取らせてもらおうか」と「懲らしめてやりましょう」を聞きたい人が見に行くなら満足度が高い作品だ。
ドラマシリーズ終了後に7人の境遇はかなり変わってしまったが、それでもキャラクターがブレることなく描かれていたのはとてもよかった。
アクションシーンも、菜々緒さんが本格アクション、あとの面々はかっこいいんだか悪いんだかわからないアクション、というのも、秘書という設定とそれぞれの役柄に合っていて、納得のシーンだった。
客演陣も豪華で、圧巻の演技だった。
それだけに、後日譚が鶴瓶以外はセリフのみで片付けられてしまったのは本作唯一のマイナスポイントだった。もちろん、風の噂というのもいいのだが、玉木宏、濱田岳、あと末っ子の「その後」は一瞬でもいいから見たかったと思う(本編中の演技が見応えたっぷりだったので)
それにしても木村文乃さんの凜とした美しさと気品は別格。
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