「「そんなバカな」というベタ展開だけど面白い」七人の秘書 THE MOVIE Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
「そんなバカな」というベタ展開だけど面白い
「信州のドンって誰なんだろう?」と思うのね。そもそも長野県は北信・東信・中信・南信に別れてて、あんまり共通性がないから、まとめてドンとなるのがやりにくいの。
『雷鳥アルプスグループ』のCEOで、なんか星野リゾートとアルピコグループを合わせたような企業なのかなと思ったの。
それは、どうでもいいんだけど、なんだか変な長野の語尾もセリフに混じりながら話は進むのね。
それでストーリーが進んでくと「これでもか」とベタ展開なの。「今どきのドラマで、この展開やるんだ」って感じの。
そして冷静に観ていくとツッコミどころが多いんだよね。
特に九十九道山を追い詰めるところでは『やっておしまい』とばかりにボディガードみたいな奴らが現れてアクションが始まるんだけど、おかしいよね。代議士まで呼んだパーティーで旗色が悪くなったからって暴力に黙らせにいくって。でもこれ、アクションシーンが欲しかったら、「固いことは言いっこなしよ」で入れてるんだよね。
それで九十九道山が逃げると「追いかけろ!」とやるんだけど、別に逃しても良くないかな。罪は暴いてるから、ここで捕まえようが逃がそうが余り大差はないような。しかし車で逃げる道山をスノーモービルで追いかける。これをやりたいんだから、追いかけなきゃね。
結局、道山の靴に仕込まれていたGPSで見つかるんだけど、だから、追いかける必要ないよね。
最後は木村文乃が玉木宏のところに会いにいくんだけど、なぜかパーティー衣装。他の人は温泉つかってゆっくりしてるんだけど、なぜ君は衣装も変えないのか。その方が雰囲気出るからいいよね。
話の整合性は疎かにして、エンタメに振った脚本なんだけど、それをここまでまとめるのは結構むずかしいと思って「この脚本家は手練だな」と思って観てたら、エンドロールで中園ミホと出てきた。そういえばそうだった。なんか上から目線で脚本みててごめんなさいと思ったよ。