「2時間ドラマぐらいでちょうどよかったような気がしました」七人の秘書 THE MOVIE ConicalSpoon436さんの映画レビュー(感想・評価)
2時間ドラマぐらいでちょうどよかったような気がしました
この映画がお好みの方もいらっしゃると思うので、以下はあくまで自分の個人意見についての記述です。誤解無きようよろしくお願いします。なお、自分はTVドラマは一度も見ていないです。
感想は表題の通りです。TV朝日さんの番宣がすごくて、それにつられて見に行ってしまいましたが2時間ドラマぐらいでちょうどよかったような気がしました。
映画は、娯楽なので、自分は爽快感(特に勧善懲悪もの場合はそれを強く思います)を求めており、その上で「驚き」があるならなおよいのですが、この映画の脚本を書かれた人は、観客を驚かそうとだけ考えて「観客にとって最も大事である爽快感をもっと与えて欲しい」ということを忘れられているような気がします。途中で「アラビア語の会話がでてくる」ので、どんでん返し臭の予告はあるのですが、その驚きを入れるよりは、爽快感をもっと追加して欲しいです。「爽快感が足りていない」ことを忘れられているような気がしました。
なぜ、「水戸黄門」があれだけ長期にわたり放映されたのか、それはワンパターンと言われても、勧善懲悪ものの爽快感が常にあったからです。と、自分は思っています。今回でいえば、九十九道山の悪度が少ないです。もう少し悪度を高めないとすっきりしなかったです。単に地元振興愛が行き過ぎたおじいさんで終わっている気がしました。
突っ込みどころも多数あり
1.火事があったら、その場には消防署と警察が来ているだろう!
2.市長の死亡検死の前に、一般人が立ち入ることができるの!
3.バーで、明らかにイヤホンつけたホステスはいないだろう(せめて髪型で隠せよ!)
4.そもそも、新婦をおいて、新郎が一人で隠れっぱなしも無いだろう(伴侶になる人に隠し事はいかんでしょう!)
5.殺人教唆は犯罪だけど、証拠は表にはでていないし、ラストであそこまで九十九道山が慌てることはないでしょう。賄賂もいけないけれど、政治献金は日本では合法のようですし、証拠のある(行きつけの飲み屋の配下?の)部下の行き過ぎた行為だけでせいぜい終わりでしょう。そもそも地元発展させようとすることは悪いことではないですし、そんなことをいったら、新幹線誘致等も犯罪になってしまいます。
もう少し脚本を煮詰めてもよかったような気がします。脚本家が中園ミホさんだったので信頼して見にいったのですが、本当に本人が書いたのかちょっと疑わしかったです。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画