「冒険活劇として手放しで楽しめる」ゴールデンカムイ sskさんの映画レビュー(感想・評価)
冒険活劇として手放しで楽しめる
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一昔前は漫画原作の実写映画は駄作の代名詞で、有名人を詰め込んだ茶番劇が関の山でしたが、この作品はしっかり面白かったです。
キャラと顔の似ている人を配役してコスプレはしっかりと細部まで詰めており、演技のバラつきはいい画と演出で強力にサポートしていました。
漫画的表現を実写化するとどうしてもリアルとフィクションの差で浮いてしまいますが、演出200%で原作再現90%という感じで観ることが出来ます。
最初の方はなんとなく違和感を感じていましたが、リアルさよりも原作寄りなんだなと分かった後は、そういうタッチで描き直した漫画として楽しめました。
また、アイヌ文化を綺麗な画として表現したいというのが強いのかな?とも感じました。
音楽もアクションも冒険活劇として爽快で、感動的なシーンにはしっかり感動的な音楽と綺麗な画がサポートしており、原作では口に出していない台詞や心情もすべて口に出して、誰にでもわかりやすく楽しめるローコンテクストな作品です。
そういう意味ではエモさというのはあまりなく、作品に深みを求める人には物足りないかもしれません。
キャラクタとして1番良かったのはなんと言っても白石です。
演技はまぁ…という感じですが、原作通りコミカルに動くのでだんだん愛着が湧いてきます。
とあるシーンでは会場でも笑いが漏れるくらい笑えました。
第二部もあるようなので観に行きたいと思います。
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