「とりあえず及第点かな」ゴールデンカムイ ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえず及第点かな
ハードルの高いアニメ実写化をうまくこなしている。
キャラクターは、アシリパを始め土方、鶴見、白石、牛山など再現度は高い。
とくに山田杏奈のアシリパはハマっている。(そこそこのルックの娘があのアイヌコスプレすると大抵アシリパに見えるのかも)
映画の作り自体は、最大公約数対象のシネコン向けプログラムピクチャーの標準レベルで特筆すべきことはない。 邦画にあるあるの説明過剰(新しい人物が登場すると全部字幕説明がでる)で、劇伴はややくどい。ただ雪山でのロケは頑張っているかな。
クマ、オオカミなどモフモフ動物のCGは正直いまいち、HW作品と比べてはいけない。薄目で見ること。
原作でも登場人物を紹介しつつ、アイヌ文化を説明したりして読者を引き付けながらテンポよく進む序盤の映画化でそれなりに楽しめる。
ただ当然続編を作るのたろうが、原作(結構、本筋にからまないエピソードが多いしダレ場もある)をどう刈り込んでいくかはシナリオライターの手腕。
「沈黙の艦隊」みたく続きは配信でとかでなく、続編もちゃんと劇場映画で公開していただきたい。劇場映画は配信の宣伝媒体ではない。
重箱の隅をつつくと、第七連隊の追手が杉本たちをスキーで追跡するシーン。当時のスキー板であの滑りは無理じゃないかな。
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