「ゲイの伝記が花盛り」チャイコフスキーの妻 オプンチアさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲイの伝記が花盛り
Hミルク、カポーティ、ボヘミアン~、ロケットマン、マエストロ、ボレロ……枚挙に暇がない、これは時代の要請か?あるいは次代への布石か?
この映画と似たケースでは、作家のジッドが処女のまま妻を死なせている(“女”の愛人には子供を産ませた)またノーベル文学賞つながりで言えば、トーマス・マンが“秘密の日記”を入れた旅行カバンを無くし大慌てで探しまわるという映画(2作在り)や、原作、監督、主演オールゲイの『ヴェニスに死す』もある。
“それ”とわかっていながら結婚したバーンスタインや三島由紀夫の妻と“夫の事情”を後で知ったこの映画の妻の心情には大きな隔たりがある。そこは理解するにしても、この妻の頑迷さには同情
できない。しかし“天才には何でも許される”という本作を貫く副題には全くその通りだと同調したい。
脳科学分野の研究でゲイの有用性は文化人に限られているが、カール・ルイスやイアン・ソープをどう説明するのか。そのうち、“カミングアウトのmetooムーブメントが起こって続続生まれるゲイ集団が……なんてホラーコミック誰か撮らないかなあ。
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アンディぴっとさんのコメント
2024年10月1日
チャイコフスキーは、面接で聞いた財産を当てにしてましたね。その場で求婚してたし。いつの世もどこでもこんなことはあったんでしょうね。ニコラス・ケイジは知らなかったな。