「片側の矢印が薄い」別れる決心 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
片側の矢印が薄い
クリックして本文を読む
ロマンス強めのミステリーサスペンスで、それなりに面白く観ることはできた。
しかしどうにも入り込めなかった部分がある。
刑事ヘジュンと、被害者の妻で容疑者でもあるソレが互いに惹かれ合うのだが、ソレからヘジュンへの矢印がイマイチピンとこない。
いつから?どのタイミングで?何故?と疑問に感じてしまうし、何より、ソレは秘密を抱えたキャラクターであるから、ヘジュンをその気にさせようと振る舞っているように思えてならなかった。つまり、ヘジュンを騙して利用しようと企んでいるように見えてしまうのだ。
最後の最後、ラストに至る瞬間までソレから出る矢印は信用していなかった私は、何か急に思ってなかった終わりが来たなと感じてしまった。
振り返ればよく出来てたんじゃないかと思えるけれど、ロマンス部分に対する没入感が0なので、面白さも作品の想定外のところで起こってしまった。
オバマ元大統領のフェイバリットだったし、一部の映画詳しい人たちの評価も良かったので観たけれど、悪くはないが期待したほどでもなかった。
コメントする