劇場公開日 2023年2月17日

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「崩れて壊れる禁断の愛」別れる決心 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0崩れて壊れる禁断の愛

2024年7月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「なぜ、そんな男と結婚を。」
「他の男と別れる決心を、しようと思いました。」

<映画のことば>
あなたが「愛している」と言った時、あなたの愛が終わり、あなたの愛が終わった瞬間、私の愛が始まった。

夫の滑落死は自殺と断定されて、被疑者と捜査官という関係は、一応は解消したものの、捜査官であったヘジュン警部は、亡夫の妻・ソレに対する容疑を、心のどこかでは、まだ払拭しきれていないー。

その疑念を心の中に抱きながらも、成熟した関係性を深めていくヘジュン警部とソレとは、いわゆる「大人の恋愛」というものなのでしょうか。

別作品『ヒメアノ~ル』に確か描かれていたような体の関係(体だけの関係?)を、いわば自分自身の中で正当化するために、あえて意図的にに強調されるような恋愛関係とは、似て非なるもののように思われました。評論子には。

文字どおりに、崩れて壊れるような方法を最後にとったのも、ソレの決心の固さを物語るものだったと思います。

佳作としての評価は、疑いのないところだと思います。

(追記)
恋愛で崩れるのは、男の方と相場が決まっているようです。
本作のソレも「引け際」「散り際」はまことに鮮やかですけれども。
我と我の立場とを忘れて、気が振れたようにソレを探し回ったのは、最後には(やっぱり)ヘジュン警部の方でした。
やはり、この方面のことについては、女性の方が、肝が座っているのでしょうか。

(追記)
前々から良作とは聞きながら、未だに鑑賞できていなかった別作品『JSA』の監督さんでもあるのですね。本作のパク・チャヌクは監督は。
セルDVDをはるか以前に購入しながら、未だに鑑賞できていない同作への関心を更のように掻き立てる一本にもなりました。本作は。評論子には。

パク監督は、本作のような「立場の相克する者の間の禁断の(必ずしも恋愛関係には限られない)ぎりぎりの感情」を描く監督さんとも聞き及びます。

朝鮮半島の南北問題というぎりぎりの人間関係を描く作品として、同作を鑑賞、レビューを投稿できる日を期したいとも思います。

talkie
talkieさんのコメント
2024年8月2日

トミーさん、いつもコメントありがとうございます。
パク監督は「深堀り」の利きそうな方なのですね。
いろいろ観てみたいと思います。
情報…ありがとうございました。

talkie
トミーさんのコメント
2024年7月31日

共感ありがとうございます。
もうすっかり忘れてしまって、砂に生き埋め? 位しか記憶にありません。パクチャヌク作品はかなり振れ幅が大きい印象です。スノーピアサーは驚く程普通だったし、お嬢さんはトンデモ、クムジャさんはオールドボーイ程では無く、JSAは観ていません。ミアワシコウスカのイノセントガーデン割と好みでした。

トミー